静岡リハーサル(その3)

2月16日に静岡音楽館AOIホールで行われるブクステフーデの大作「我らがイエスの肢体」のリハーサルに静岡へ。今回は6楽章で使われるヴィオラ・ダ・ガンバのコンサートのメンバーにも参加していただき、綿密なリハーサルを行うことができました。

今回のこのコンサートはホールの応募事業で、演奏者はできる限り静岡県に在住されている方に参加いただく方針でした。そこで声楽5名とガンバコンソートの方々は静岡でご活躍の方が参加されています。主催の丹沢広樹さんも静岡県出身ですので、県民性が色濃く出る(?)音楽になるだろうと思っています。

歌手の方々も3回目となると、曲に慣れてきている感もあり、楽しいアンサンブルになりそうな予感です。

ブクステフーデ: 我らがイエスの肢体(全曲)
トリオ・ソナタ イ短調 BuxWV272
ほか
2月16日(土)17:30開場 18:00開演
静岡音楽館AOIホール

ソプラノ 山田祐規子、川畑璃紗
アルト 佐藤典子
テノール 永坂邦彦
バス  鷲見誠一

バロックヴァイオリン 丹沢広樹、天野寿彦
ヴィオラ・ダ・ガンバ 西谷尚己
ヴィオローネ 角谷朋紀
リュート 金子浩
オルガン 杉本周介

ガンバコンソート 川畑みどり、田中伸代、清野美佳、梶山雅美

一般¥2500  22歳以下¥1000

コルネット&サクバットアンサンブル

年明け1月28日に甲府市の甲斐清和高校で行われるレクチャーコンサートで、コルネット&サクバットアンサンブルに通奏低音で参加させていただきます。ジョバンニ・ガブリエリやジョバンニ・バッティスタ・リッチォなど、17世紀初頭のこの編成は私の最も大好きなサウンドの一つで、今からとても楽しみです。
このレクチャーコンサートは高校音楽科の課外授業の一環ですが、一般の方も無料で聴講が出来るそうですので、ご興味を持ちの方は是非!

静岡に再び

2019年2月のブクステフーデプログラム(静岡AOIホール)の2度目の歌稽古に静岡に行ってきました。前回からまだ3週間程度ですが、歌手の皆さんのアンサンブルがとても良くなってきました。聴き合いながら音を作るということの楽しさが歌っている表情から
伝わってきます。ますます本番が楽しみになってきました。

 

16世紀、17世紀の旋法について

スイス在住の古楽専門の鍵盤奏者であり声楽家であるElam Rotemさんが主宰している古楽資料のポータルサイトEarly Music Sourcesの動画のシリーズがとても素晴らしく、時間を見つけては動画に翻訳をつけています。ここでは16世紀、17世紀の旋法について興味深い説明がなされています。ご興味のある方は、日本語字幕を選択していただければ、拙い訳ですが、私の訳した字幕で内容をご覧いただけます。

リチェルカーレ

隣町に住む妖精の版画家、太田二郎さんが新しい本を出版するとのことで、それに付録するイメージCDを制作のお誘いをいただきました。選曲を迷っていますが、本の内容から16世紀のリチェルカーレをアルピコルドで弾いたら合いそうな気がしています。

サンプルに録音して、秋の風景を撮ってきて動画にしてみました。ルネサンスのこうした曲は結構好きです。

我らがイエスの肢体

2019年2月16日に静岡市AOIホールで開かれるコンサートに出演する歌手の指導に静岡に。ブクステフーデのMembra jesu Nostriという宗教曲で、ソプラノ2、アルト、テノール、バスの5人編成の歌手をバロックヴァイリンやガンバ、通奏低音で支えます。歌手の方々は静岡で活躍する皆さんです。こうした声楽アンサンブル的な要素のある曲はあまり演奏されていないとのことで、各声部の聴き合い方などを中心に3時間の稽古をしました。ガンバの西谷さんの素敵な古民家のご実家をお借りして練習させていただきました。これから本番までは月に一回のペースで静岡に行くことになっています。

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サクバット アウトリーチ

山梨大学の大内研究室の企画で文化庁の「大学を活用した地域文化活性化事業」の一環で、山梨県北杜市の小学校でのアウトリーチ活動に出演させていただきました。山梨大学の学生さんたちが工夫を凝らして作った、楽器や音楽の説明をするプログラムです。児童の皆さんもノリが良くてとても楽しそう。

古楽を説明するところで出演したのはドイツを拠点に活躍するサクバット奏者の栗原洋介さん、山梨大学で教鞭をとる大内邦靖先生と私。本番に先立って、我が家でリハーサルもしました。サクバットは金管楽器なのに、温かみのある声のような音色で、とてもハマります。このメンバーとはまた演奏する機会があるそうなので、次回が楽しみです。

ブランデンブルグ協奏曲

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バッハがケーテンの宮廷に勤めていた時に、宮廷が新しいチェンバロを購入したお披露目にチェンバロが派手に動き回る協奏曲をかいたのが
このブランデンブルグ協奏曲第5番だと言われています。
山梨県甲府市のモダンオーケストラにご用命いただき、
大きな編成のオケと第一線でご活躍のソリストのお二人と共演させていただきました。

私の手持ちの楽器では442Hzのモダンピッチに対応できないので、
初期鍵盤楽器製作家の小渕晶男さんに素敵なフランドル様式のチェンバロをお借りしました。
正直ヒストリカルな楽器はモダンオケの音量に負けてしまうのでは?と思っていましたが、
そこそこに音が飛んでいたようです。

いつもの古楽の世界とは違うスケールの大きなモダンの世界を垣間見させていただき、
貴重な経験となりました。

茅野市民館講座

茅野市民館で市民を対象に行われた講座が無事終了しました。
ちょっとマニアックな内容に関心を寄せていただけるのか?と初めは
とても心配でしたが、100名を超えるお客様に最後までとても熱心に
話や演奏を聴いていただけて本当に嬉しかったです。
ご参加いただいた方の一部の方だけでも、
音楽の楽しみ方の選択肢を広げていただくきっかけになれば
とても嬉しいです。
たくさんアンケートにも記入していただいて、
その温かいコメントの数々に励まされました。

そして、何と言っても茅野市民館のスタッフの皆さまにもは
本当に献身的にサポートしていただきました。
素晴らしい機会を与えてくださったことに感謝です。

 

古楽についての講座

いつもお世話になっている茅野市民館の主催事業で、
私の扱っている分野の音楽に関して一般市民の方々を対象にレクチャーと演奏を頼まれました。
地元でこのような啓蒙の機会を与えていただけたことは本当にありがたいことです。
少しでも地域の皆さんにバロック音楽に興味を深めていただけるように、
色々と考えています。

楽譜が読めなくても楽譜を図形のように眺めて
そこから読める線的な特徴を演奏に反映させる
実験などを受講生の皆さんと一緒にやってみようと思います。
あとはバロックの特徴の一つ、「言語としての」音楽について
「言語」を意識すると演奏がどう変わるかを実例を演奏してみるなど、
皆さんと実験したり体験していただく内容です。

私一人では心許ないので、今回は市民館の音響担当の久保げしょさんが
なんと対談相手になってくださいます。
久保さんは音楽についての知識が深く、きっと楽しい対談ができると思います。
私個人の音楽にまつわる経験なども質問されるそうです(これは冷や汗ものですね!)

原謡子も二曲ほど歌ってくれることになっています。

『舞台で音楽家は何を考えるか』
10月12日19:30〜
茅野市民館 マルチホール
入場無料

舞台で音楽家は何を考えるか