公演「個の表現への解放」

弦と笛と聲による古楽コンサート
「個の表現への解放」
16世紀から17世紀 ポリフォニーからコンチェルターテへ

【開催日時】2022年6月25日(土)13:30開場 14:00開演

【開催場所】茅野市民館 コンサートホール

【出演】丹沢広樹(バロックヴァイオリン  細岡ゆき(リコーダー)
島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックチェロ)    
原謡子(ソプラノ)  金子浩(リュート)
 杉本周介(オルガン、アルピコルド)

なにやらすごいタイトルですが、ムジカロゼッタの今年1番の大きなコンサートになります。15世紀から16世紀末の音楽史におけるルネサンス音楽は、音楽の数学的な調和を重要視していました。そのためルネサンス・ポリフォニーに代表される多声音楽はこの上ない美しさを持っています。ジョスカン・デ・プレのフランドル楽派の伝統を受け継いだシプリアーノ・デ・ローレやパレストリーナといった巨匠たちの音楽の美しさはこの世のものとは思えないほど美しいものです。

後期ルネサンス期にはこうしたポリフォニーの中でもそれぞれの声部を歌う歌手はメロディーに音を任意に加えて演奏していました。元の旋律に即興を加えて華やかに演奏することはスリリングな楽しみでもあります。即興の発展は名人芸で魅せる場としても発展しました。ルネサンス音楽の比較的緩やかな旋律線の音符を細かく分割してたくさんの音符で装飾することによって、即興的で変化のある音楽作りをしようとした試みの痕跡を16世紀前半から見ることができます。1535年シルベストロ・ガナッシによる史料「フォンテガーラ」からはリコーダーの演奏法に並んでこの装飾法についても論じられており、これに続いてこの分割による装飾法(ディミニューション)に関する書物は1580年頃から特に多く出版されました。

アンサンブルの中である一人が華麗で多彩なディミニューションを繰り広げ、名人芸を披露することが浸透するにつれ、アンサンブルとしての調和よりも、よりソリストを前面に出した音楽作りが求められるようになります。

1600年頃にフィレンツェで演劇性の高いモノディの運動が成立すると、その流れは器楽の世界にも決定的な影響を及ぼします。通奏低音の台頭です。通奏低音はバスの音を音符で書き記し、旋律とバスの間を満たす和音は通奏低音奏者が適切かつ任意に選択しながら演奏します。この通奏低音の柔軟性がソロ声部に大きな自由度を与えることになります。これを礎としてイタリアではコンチェルターテと呼ばれる単独もしくは複数の声部の独奏(独唱)群と通奏低音で構成された楽曲が数多く作られました。この新しい演奏形態により、ときに過激とも言えるほど扇動的な音楽が花火のように打ち上げられていったのです。

このルネサンスからバロックにかけて、新しい試みを打ち出していった作曲家たちの熱い思いと試行錯誤を追っていくことがこの公演の狙いです。スリリングな公演となることでしょう。ムジカ・ロゼッタコンサートでお馴染みの丹沢広樹、金子浩、島根朋史に加え、細岡ゆきさんを加えたロゼッタのオールスターで熱くお届けします。

【入場料等】前売一般¥3500 前売ペア¥6500 高校生以下¥1500 (当日各¥300増し)

【説明】数学的均整と宇宙的調和を求めたルネサンス音楽、誇張された対比により劇的な感情の表出を求めたバロック音楽。二つの世紀を分断するこの深い谷に果敢に橋を架けていった作曲家たちの求めた音とは?音楽史上最も過激な転換点の一つに焦点を当てます。

 

個の表現への解放

弦と笛と聲による古楽コンサート

個の表現への解放
16世紀から17世紀 ポリフォニーからコンチェルターテへ

数学的均整と宇宙的な調和を重んじたルネサンス音楽、誇張された対比により劇的な感情の表出を求めたバロック音楽。二つの世紀を分断するこの深い谷に果敢に橋を架けていった作曲家たちの求めた音とは?音楽史上最も過激な転換点の一つに焦点を当てます。

O.ラッスス:「スザンナはある日」  G.バッサーノ編
ローレ:「別れの時」  G.B.ボヴィチェッリ編
ローレ:「宝石でもなく、金でもない」  G.D.カーサ編
G.P.da パレストリーナ:「わたしはこんなに傷ついて」  F.ロニョーニ編
D.カステッロ:現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻より
ソナタ第4番/ソナタ第8番/ソナタ第10番

A.グランディ:独唱のためのモテット集より「おお 清きものよ」

丹沢広樹(バロックヴァイオリン)
細岡ゆき(ルネサンスリコーダー)
島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックチェロ)
原謡子(ソプラノ)
金子浩(リュート)
杉本周介(オルガン、アルピコルド)

2022年6月24日(金)海老名公演
海老名市文化会館 小ホール
小田急小田原線・相鉄線「海老名駅」西口より徒歩5分
JR相模線「海老名駅」東口より徒歩5分

昼の部 15:00開場 15:30開演

夜の部 18:30開場 19:00開演

2022年6月 25日(土) 八ヶ岳公演

茅野市民会館 コンサートホール
JR中央本線「茅野駅」東口隣接

13:30開場 14:00開演

前売一般 ¥3500
前売ペア ¥6500
高校生以下¥1500
(当日券各¥300増)

チケットのご予約はフォームからが便利です

https://forms.gle/mQSk9Y7SLVMpXwFP7

問い合わせ&チケット予約

ムジカ・ロゼッタ 070-4430-0666
ヴィットーリオ・バロッコ 090-1749-2951
フラウト・カンタービレ事務局  050-5240-0345

新型コロナウイルス感染予防対策へのご協力のお願い

•当日発熱等の風邪の症状を自覚される方、新型コロナウイルス感染賞に感染した方と濃厚接触された方はご入場をご遠慮ください。
•会場へのご入場の際はマスクの着用をお願い申し上げます。手指の消毒にご協力下さい。
•公演直前の感染状況によりやむをえず公演を中止する場合がございます。

弦楽器の運指法の歴史をめぐるレクチャーコンサート

春の弦楽器講習会の講師陣によるレクチャーコンサートです。
弦楽器の演奏法の遍歴を解説しながら、その音色の移り変わりに迫ります。
普段はなかなか聞けない弦楽器の演奏にまつわるお話を交えて
初期バロックから古典派、ロマン派の運指法、運弓法を見て聴いて味わう小さなコンサートです。

5月14日(土)17:15開演 (17:00頃開場) studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)
出演:
丹沢広樹
森澤麻里江 (ヴァイオリン)
島根朋史(チェロ)
杉本周介(チェンバロ他、賛助出演)

入場料:一般¥3500(定員30名様 要予約)

̶̶̶̶̶ 曲目 -̶̶̶

G.P.daパレストリーナ=F.ロニョーニ編
「野山は花の賑わい」

D.カステッロ
ソナタ 第10番 (現代的なソナタ・コンチェルターテ集第二巻より)

G.チェルベット
チェロのためのソナタ 二短調 Op.2-12

~休憩~

J.S.バッハ
無伴奏チェロ組曲 第二番より

前奏曲 その他 L.v.ベートーヴェン
ヴァイオリンソナタ 『春』より第二楽章

A.ドヴォルザーク=島根朋史編
「新世界」の主題による変奏曲

F.シューベルト
アヴェ・マリア

春の公演のご案内【八ヶ岳公演満員御礼】

【八ヶ岳公演満席となりました ありがとうございます】

【平塚公演 残席少々あります】

霞がかった八ヶ岳に緊張の溶けたような風が吹いています。そろそろ空気が春めいてきました。
四月にはリコーダーの名手細岡ゆきさんを招いて歌とリコーダー、オルガンで温かみのあるこじんまりとした公演を計画中です。会場は豊かな響きをもつ文化的な場所、小淵沢のフィリア美術館です。
この公演は細岡さんの活動拠点でもある神奈川の素敵な洋館でも行う予定です。

ゴールデンウィークの初日二日間です。八ヶ岳は木々の芽吹きの頃でしょうか。キリスト教の暦では復活祭後の週末です。
18世紀前半ドイツの人気作曲家ゲオルグ・フィリップ・テレマンが作曲した復活祭後第一主日に演奏されるカンタータ「青銅の城壁の上に」を演奏します。リコーダーのオブリガートを伴い、18世紀のルター派らしいカンタータのスタイルはバッハのカンタータに通じるものがありなかなか聴きごたえがあります。
その他、ヘンデルが詩人バルトルド・ハインリヒ・ブロッケスの詩に音楽をつけた9つのドイツアリアから3曲お送りします。自然の営みの中に神の御業を垣間見る自然讃歌が多く含まれており、リラックスした曲想はこの季節にぴったりと思いました。
テレマン、ヘンデルのそれぞれのリコーダーのためのソナタも挟んで変化に富んだ内容でお送りしたいと思います。

コロナ対策のため定員の制限をしております。ご興味をお持ちいただけましたら
お早めにお問い合わせください。

原謡子 ソプラノ
細岡ゆき バロック・リコーダー
杉本周介 ポジティフオルガン

ムジカロゼッタ古楽コンサート vol.22
「花咲く春の戯れ」
テレマンの慈愛とヘンデルの自然讃歌

【八ヶ岳公演】【定員に達しました ありがとうございます】
4月29日(金・祝)開場14:00  開演14:30
フィリア美術館 (山梨県北杜市小淵沢町)
協力:フィリア美術館

【平塚公演】【残席少々ございます お早めに】
4月30日(土)開場13:30  開演14:00
旧横浜ゴム平塚製造所記念館 八幡山の洋館 神奈川県平塚市

前売 ¥3500
学生 ¥1500
当日 ¥3800 *当日券の有無はお問い合わせください

 

暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

暗黒に差す静謐な光
17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集
12月26日(日) 14:00開場 14:30開演
茅野市民館 コンサートホール

原謡子 ソプラノ   品川聖  ヴィオラ・ダ・ガンバ
金子浩 テオルボ/バロックリュート  杉本周介オルガン/チェンバロ
前売一般¥3500 前売ペア¥6500
当日¥3800 高校生以下¥1500

この公演も11月のリュートに引き続き落ち着いた内容です。ちょっと歴史の教科書を開くと16世紀はマルチン・ルターが宗教改革を牽引し、カトリックとは分派したプロテスタントが浸透し始めます。17世紀にはこの勢力とカトリック側の勢力が対立し、宗教戦争が始まります。そこに利権を得ようとした他の国々も参戦し、泥沼化してしまいます。30年戦争と言われています。 “暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集” の続きを読む

秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート

晩秋の憂いと優しさ(其の二)
ジョン・ダウランド リュート歌曲集
2021年11月27日(土) 13:30開場  14:00開演
studioR (原村自然文化園正門前)

原謡子  ソプラノ
金子浩  ルネサンス・リュート
杉本周介 イタリアン・ヴァージナル (賛助出演)

リュート伴奏による歌曲の王道とも言える内容です。ジョン・ダウランドは1563年イギリス生まれでエリザベス朝後期を中心に活躍したリュート奏者でした。残されている作品のほとんどはリュートの独奏曲やリュート伴奏の声楽作品であり、 “秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート” の続きを読む

7月24日 初期イタリア歌曲 追加公演決定!

7月24日(土)原謡子&金子浩による17世紀モノディ歌曲追加公演決定!(22日公演は定員に達しております)。
盛夏の緑深まる原村中央高原のstudioRで聴くイタリアの熱い想いのこもった歌曲の数々。時に繊細に、時に大胆に、この時代の歌は人を惹きつけてやまない魅力がいっぱいです。
カッチーニの作品を主に、フレスコバルディ、サンチェスなどのモノディの世界を見渡せる内容です。杉本周介による解説もあります。
2021年7月24日(土)
16:00開場16:30開演
原謡子 ソプラノ
金子浩 テオルボ/アーチリュート
前売¥3500 当日¥3800
お申し込み、お問い合わせは下記のいずれかのフォームでも受付しております。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfg_eZ6xszoyeixF8qi9122YQS530R636wcz7CImAyRBFiL4A/viewform

今後のイベント予定 リュート歌曲ワークショップ その1

リュート伴奏のモノディのワークショップ

今年のロゼッタはモノディづいてます(笑)7月22日~25日(予定)にリュートの金子浩さんを招いて歌曲のワークショップやコンサートを計画して います。今回はモノディ様式の重要な作曲家ジュリオ・カッチーニが1601年に出版した「新しい音楽」、1614年「新しい音楽とそれを記述する新しい方法」をテーマに、歌の愛好家の皆さんを対象にリュートの伴奏で公開レッスンなどを二日間にわたって行う予定です。期間中に原謡子の歌唱と金子さんによるカッチーニの作品を集めたコンサートを企画しています。ワークショップはリュート(テオルボ、アーチリュート)による通奏低音で経験豊富な金子さんの伴奏と歌唱指導を受けられる受講枠の他に、それらのレッスンを聴講することもできるようにします(感染症の状況により検討)。

ワークショップに先立って6月初めあたりからこれらの作品の歴史的立ち位置や、カッチーニ自身が書いた詳細な序文から適切な歌唱法を学ぶ会を3回程度のシリーズにわたって行います。詩行のアクセントの位置に対応した通奏低音との関係などといった理論的な読み解き方や当時の活版印刷の楽譜などにも触れるなど、全体像を掴むことがねらいです。ある程度楽譜が読める方なら理解できるような解説を考えていますので、歌う歌わないに関わらず初期バロックの歌に少しでもご興味のある方はこの「学ぶ会」にもご参加いただけたらと思います。スケジュールはお問い合わせいただいた皆さんのご都合をお伺いしつつ決定します。歌唱については原謡子の歌唱レッスンも受け付けています。歌唱のレベル、経験は問いません。味わい深い初期バロックの歌唱の世界を垣間見てみませんか?ぜひお気軽にお問い合わせください。

バロック音楽の愉しみ ~ヘンデル、美しき自然への賛歌~

第3回ニシザワいなっせホール 古楽コンサート

バロック音楽の楽しみ ~ヘンデル、美しき自然への賛歌~

6月20日(日) ニシザワいなっせホール (伊那市)

ソプラノ:熊崎志津子、浦野純子、吉澤真智子
バロックヴァイオリン:丹沢宏樹
バロックチェロ:島根朋史
リュート:金子浩
チェンバロ:杉本周介

一般前売:¥3000 当日:¥3500  高校生以下:¥1000

お問い合わせ:090-8849-2147
ムジカ・アンティーカ・伊那(主催)

長野県の南に伊那から駒ヶ根に広がる伊那谷と呼ばれる地域があります。そこにお住まいのお二人の歌手の方と数年前にお知り合いになりました。ペルゴレージのスターバトマーテルを上演したいというご相談を受けたことがきっかけですが、それ依頼毎年古楽にチャレンジしたコンサートを開いてくださっています。昨年は感染症の拡大で中止となってしまい、叶えられなかったプログラムを今年は上演できそうです。オラトリオ「メサイア」で有名なヘンデルにスポットを当てた内容です。

コンサートの前半は3名の歌手の方が順番にヘンデルが晩年に作曲したドイツ語の詩による自然賛歌を演奏します。ヘンデルがドイツ語に曲をつけたのはこのドイツアリアとブロッケス受難曲くらいかもしれません。後半はヘンデルが若い頃に大量に書いたイタリアン・カンタータから独唱と二重唱のカンタータを取り上げます。歌手を支える器楽隊は、前日6月19日のロゼッタ公演のメンバーです。

フィレンツェのため息

フィレンツエのため息 ~17世紀の詩と音楽

場所:笹離宮 蓼科笹類植物園 (茅野市)

5月29日(土)13:30開場 14:00開演

ソプラノ:原謡子  チェンバロ:杉本周介

会費:¥1500(入園料込み)定員20名様 要予約

お申し込み:0266-79-7136(笹離宮)
office@tateshina-sasa.com

メディチ家の繁栄が最期を迎えていた16世紀末から17世紀初頭は音楽史上とても重要な時期とも言えます。それまでは数人の歌手が声を合わせて歌うポリフォニーの音楽の時代(ルネサンス)でした。ただこの方法だと歌詞が聞き取りにくく、またその内容に即した感情を音楽としてダイレクトに表現するという点で、困難がありました。

フィレンツェでは知識人が集まるバルディ伯爵のサロンで、詩人や音楽家が集まって詩のドラマをどのように音楽にしたら良いかを議論していました。そこでお手本にしたのはギリシアの古代劇です。一人の演者が感情豊かに台詞を語るというギリシア劇のスタイルを、感情豊かに歌う一人の歌手を楽器によるシンプルな伴奏が支えるという形を考案したのです。この様式をモノディと呼びますが、その後のバロック音楽に重要な影響を与え続けます。この様式のおかげで、音楽にはよりドラマティックな表現が可能にあり、音楽史上初のオペラもそこで創作されたのです。今回はジュリオ・カッチーニ、ヤコポ・ペーリといった17世紀初頭のフィレンツエに関わりのある作曲家による歌曲を中心に、解説付きでお送りしたいと考えています。

笹離宮は見事な笹の庭園があり新緑に揺れる昼下がりにゆったりを園内を散策していただくことができます。笹の葉を見つめていると、日頃慌ただしい生活で気がつかないうちに溜まっていた疲れが解けていく思いがします。コンサートは定員20名様なのでご興味をお持ちの方はお早めにお申し込みいただくことをお勧めします。