【公演のお知らせ】水の都に響く祈り

ムジカ・ロゼッタ古楽コンサートin八ヶ岳 Vol.38

水の都に響く祈り
〜ヴェネツィア、サン・マルコ寺院のモテット集〜

17世紀初頭、ヴェネツィア共和国はヨーロッパ音楽世界の頂点のひとつにあった。
水の都の中心にそびえるサン・マルコ寺院では、作曲家たちが革新的な音楽を次々と生み出していく。
独創的な作曲技法は、祈りの言葉をより個人的で内面的な感情表現へと変貌させた。
宝石の如く輝く小編成のモテットと前衛的な器楽曲を通して、ヴェネツィア音楽が描いた精神のドラマを辿る。

日時:
《静岡公演》2026年5月8日 開場18:30 開演19:00
《八ヶ岳公演》2026年5月9日 開場14:00 開演14:30
《富山射水公演》2026年5月10日 開場14:00 開演14:30

出演:
原謡子  ソプラノ
酒井雄一 バリトン
丹沢広樹 バロックヴァイオリン/ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ
曽根田駿 バロック・ハープ
杉本周介 オルガン

演奏曲:

Claudio Monteverdi(1567–1643)
Laudate Dominum omnes gentes, SV 197a
 (Messa, salmi concertati e parte da capella, et letanie della B. V. 1650)

Ego dormio et cor meum, SV 300
 (Sacri affetti contesti da diversi eccellentissimi autori 1625)

Laudate Dominum in sanctis eius, SV 272
 (Selva morale e spirituale 1641)

Alessandro Grandi(1586–1630)
Surge, propera amica mea
 (Motetti a due, tre, quattro et sette voci, Libro IV, 1616)

Giovanni Rovetta(1596–1668)
Regina Caeli
 (Motetti concertati, Op. 5, 1639)

O Maria
 (Ghirlanda Sacra 1625)

入場料:
《静岡公演/八ヶ岳公演》
前売一般¥3800 当日¥4000 前売ペア¥7000 学生¥2500 高校生以下無料

《射水公演》
前売一般¥3500 当日¥3800 学生¥2500 高校生以下無料

問い合わせ:
《静岡公演》Vittorio Barocco 090-1749-2951 (丹沢)
《八ヶ岳公演》ムジカ・ロゼッタ info@musicarosetta.com 070-4430-0666
《射水公演》u1dass0522@gmail.com(酒井)070-4430-0666(ムジカ・ロゼッタ)

 

主催:ムジカ・ロゼッタ
共催:Vittorio Barocco

出演者プロフィール

原謡子 ソプラノ
主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。古楽アンサンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌とパイプオルガンとの交互唱、リュートソング、フォルテピアノ伴奏によるリート、などのソロ公演を開催。またベーシスト水谷浩章氏とのユニット「音楽室」では古楽とインプロヴィゼーションの融合、丹沢広樹氏とのユニットではケルト民謡を演奏するなど時代やスタイルの幅を広げて活動している。東京学芸大学卒。花井哲郎氏、故クラウディオ・カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」を、草枕社よりCDBook『Selva d’amore]』をリリース。原村古楽合唱団指導、女声アンサンブルCantus Silvanae 指揮・指導。古楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta代表。https://musicarosetta.com

酒井雄一 バリトン
富山県出身。呉羽高等学校音楽コース卒業。東京藝術大学声楽科を経てデン・ハーグ王立音楽院修士課程古楽声楽専攻を卒業。児童合唱を故杉田久信、駒見典子、竹脇直子の各氏に、声楽を黒崎隆憲、貴堂義晴、高橋啓三、永田直美、車田和寿、Rita Dams、Henny Diemer、Wiebe-Pier Cnossen、の各氏に師事。古楽演奏法を木村聡子、Jill Feldman、Peter Kooijの各氏に師事。これまでにモンテヴェルディ、パーセル、ヘンデル、バッハ、モーツァルト、ドニゼッティなど、バロックから古典派を中心に数多くのオペラ、オラトリオなどにてソリストを務めている。近年はオペラ作品に力を入れており、昨年はConcerto ValianteオペラシリーズJ.C.バッハ「カラッタコ」テオマンツィオ役、2025年濱田芳通&アントネッロ公演C.モンテヴェルディ「オルフェオ」アポッロ役にて出演した他、2026年G.F.ヘンデル「エジプトのジュリオ・チェーザレ」アキッラ役にて出演予定。2022年、2024年にはデン・ハーグにてソロリサイタルを開催するなど、ヨーロッパを中心に積極的に活動する傍ら、後進の育成にも力を注いでいる。デン・ハーグ在住。東京二期会、富山県オペラ協会会員。

丹沢広樹 バロック・ヴァイオリン/ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ

2000年より国内外で研鑚を積む。08年「Cembarism‼︎」の録音に参加、NHK-FMに収録曲で生出演。同年「Sonar Cantando」での公演が月刊『音楽の友』誌上で「国内の年間コンサートベスト10」に選ばれ、2010〜12年伊ブレーシヤ国際音楽祭に招聘される。2013年から鍵盤奏者の杉本周介と八ヶ岳から古楽プロジェクトを絶えず発信中。2019年にはBuxtehudeの宗教大作『Membra Jesu Nostri』を静岡音楽館AOIと共催にて手掛ける。ヴァイオリン、ヴィオラ、肩掛けチェロ奏者として時代を超越した奏法を実践し、多数のCD、番組収録に参加。ライフワークとして西洋音楽史500年の裏表を弦楽器奏者の目線で紐解くプロジェクト「Vittorio Barocco」を主宰。リシュモア音楽院、八ツ橋学園講師、クラフト・ムジカ音楽監督。

曽根田駿 バロック・ハープ

愛媛県松山市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院のチェンバロ専攻、古楽ハープ専攻それぞれの演奏家ディプロマを取得。2020年に同校のチェンバロ(通奏低音/コレペティ)専攻修士課程修了後、完全帰国した。2020年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMIより奨学金を受ける。
現在は中島恵美とのデュオ「イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ」を中心に活動し、2023年には1st.CDアルバム「スプレッツァトゥーラ」をリリース。レッスン、様々なイベントを通じて歴史的演奏法の魅力を発信するべく活動しているほか、各楽器のソロ奏者、アンサンブル奏者として様々な古楽アンサンブルとも共演している。聖グレゴリオの家宗教音楽研究所、古楽科講座「音楽語法の実際」では即興の講師を務める。

 

杉本周介 オルガン

米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各地で演奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハアカデミー・バロック オーケストラ」その他 多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽の楽しさを伝えるトークコンサートを多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導やワークショップも行っている。2020年中軽井沢の修道院に設置されているオルガンの名器によるCD「定旋律の煌めき」をリリース。2022年CD書籍「Selva d’amore」を執筆。八ヶ岳の麓に在住。

 

各会場の交通案内

《静岡公演》札の辻クロスホール
静岡市葵区呉服町1丁目30 札の辻クロス6階
◯電車の場合
JR東海道本線・東海道新幹線 静岡駅北口より徒歩約10分
静岡鉄道 新静岡駅より徒歩約8分
◯お車の場合
東名高速道路静岡I.Cより約15分
ビル3階~5階の有料駐車場をご利用ください。(ホールご利用による割引はありません。)

《八ヶ岳公演》
八ヶ岳中央高原キリスト教会
長野県諏訪郡原村1077-142
原村八ヶ岳自然文化園下のまるやち湖から森の小径を徒歩2分
※教会は森の中のためナビでは検索できません ご不明の方はお問合せください
※お身体が不自由な方はお問合せください

《富山県射水公演》
射水市小杉展示館
富山県射水市戸破4286-1
⚪︎電車の場合
あいの風とやま鉄道小杉駅より徒歩15分
⚪︎お車の場合
北陸自動車道小杉ICより15分

 

【公演】甘美な旋律 香りの記憶

【公演のお知らせ】

甘美な旋律
La Suave Melodia
香りの記憶
Il Ricordo del Profumo

~17世紀イタリアの香水と音楽の交差点~

2025年9月13日(土)
13:30開場 14:00開演
studioR(自然文化園正門前)

1612年、フィレンツェのドミニコ修道会のサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(1221年創立)が一般の公衆向けに香水の販売を始めました。香水は本来医療的な目的で中世の頃から主に修道院で調合され、ルネサンス期には蒸留技術の発達により精油や芳香蒸留水(ハーブウォーターなど)が医療や儀式の用途に使われました。

一方、1600年頃のフィレンツェでは音楽は恋愛詩を語るように歌う時代が到来、感情を直感的に表現する甘美な音楽が多数生み出されたのです。その運動を支えたメディチ家の宮廷には1609年まで香水の蒸溜所があり、その香水は各国の貴族や教皇に贈呈されていました。1600年には香水好きのマリー・ド・メディシスがフランスのアンリ4世と結婚し、披露宴ではさまざまな最先端の音楽が演奏されました。この公演では17世紀イタリアのどこか懐かしい音楽と共に、古の残り香を感じる旅へと誘います。

Andrea Falconieri (1586-1656): Libro Primo de Villanelle (1616 Roma)
Giulio Caccini(ca.1551-1618):Nuove musiche e nuova maniera di scriverle(1614 Firenze)
Francesca Caccini (1587-1640):Libro Primo delle Musiche (1618 Firenze)
Claudio Monteverdi(1567-1643) : Settimo Libro di Madrigal(1641 Venezia)

 原謡子(ソプラノ)  上野訓子 (コルネット)  杉本周介(アルピコルド)

オルファクトリー・キュレーター(香りの案内人)

牛山真季 (Salon Mosaique代表)

前売一般:¥4000 当日¥4500(お問合せください)

 原謡子 ソプラノ

原謡子 ソプラノ
主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。古楽アンサンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌とパイプオルガンとの交互唱、リュートソング、フォルテピアノ伴奏によるリート、などのソロ公演を開催。またベーシスト水谷浩章氏とのユニット「音楽室」では古楽とインプロヴィゼーションの融合、丹沢広樹氏とのユニットではケルト民謡を演奏するなど時代やスタイルの幅を広げて活動している。東京学芸大学卒。花井哲郎氏、故クラウディオ・カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」を、草枕社よりCDBook『Selva d’amore]』をリリース。原村古楽合唱団指導、女声アンサンブルCantus Silvanae 指揮・指導。古楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta代表。https://musicarosetta.com

 

上野訓子 コルネット

大阪音楽短期大学器楽科卒業後、コルネットを濱田芳通、B.ディッキー、W.ドンゴワ、J.テュベリの各 氏に 師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科にて、コ ルネッ ト奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として満場一致で卒業。ヨーロッパの主要古楽ア ンサンブ ルのメンバーとして、各地のコンサートやオペラ、録音、テレビに出演。近年にはコンチェル ト・イタリアー ノ東京・神奈川公演、バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会、CD録音に参加。関西ではコルネット とサクバットによるアマチュアグループ「ヒストリカル・ウィンドアンサンブル」を立ち上 げ指導を行うなど,活動を展開している。 

杉本周介 アルピコルド

米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各 地で演奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハ アカデミー・バロック オー ケストラ」その他 多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽の楽しさを伝 える トークコンサート を多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導 や ワークショップも行っている。2020年中軽井沢の修道院に設置されているオルガンの名器によるCD 「定旋 律の煌めき」をリリース。2022年CD書籍「Selva d’amore」を執筆。八ヶ岳の麓に在住。

牛山 真季 (香りの案内人)

長野県原村でプライベートサロン「Mosaique」を運営。美容師免許、エステティシャン、アロマテラピーの資格を活かし、アロマトリートメントを通じて、心と身体のバランスを整える時間を提供しています。日常の緊張や疲れをほどき、自然に還るような深いリラクゼーションを感じていただけるよう、ひとつひとつの香りやタッチに想いを込めています。「女性を内面から輝かせる」ことをテーマに、癒しと結果を両立させたケアを目指しています。https://salonmosaique.com/

 

秋のロゼッタコンサート

Purcell-front_all_r_final

英国のバロック音楽

ブロードウエイ・ミュージカルやハリウッッド映画では劇中で歌われた歌が人々の心を捉え、大ヒットしスタンダードナンバーになることがあります。「虹の彼方に」は「オズの魔法使い」、「ムーンリバー」は「ティファニーで朝食を」などなど、劇や映画を知らなくても音楽は知っていることもあります。そんなスタンダードナンバーは現代アメリカの専売特許ではありません。

17世紀のイギリスでは「清教徒革命」によって劇場が閉鎖に追い込まれました。そして1660年に王政復古によって劇場が解禁になり、演劇が大好きなロンドンの人々は再び劇場へ殺到します。文豪ジョン・ドライデンなどが名作を世に送り出し、劇中では歌が歌われ、器楽が奏でます。その中に人々の心を捉える歌が少なからずありました。そのようなヒットチューンメーカーの一人がヘンリー・パーセル(1659-1695)です。イギリスは海外からの音楽家を好んでいた時代があり、イギリス人作曲家で名を挙げた人は多くありません。そういう意味でパーセルはビートルズの次にイギリスで有名な作曲家と言えるかもしれません。

パーセルの歌曲の卓抜した部分というのは、英語という言語で書かれた歌詞の抑揚や意味と音楽のイントネーションがこの上なく自然に、溶け込んでいる点です。英語という私たちにとっても馴染みのある言葉もありますが、言葉を語るようにメロディが割り当てられているので、よく歌詞が聞き取りやすのです。しかもその単語の意味を音型が説明しているので、詩がより深く心に響いてきます。この妙技は紙面で説明できるものではありません。コンサートの中で実例を演奏しながら噛み砕いて説明したいと思っています。

パーセルが活躍した17世紀後半のロンドンでは、ヴィオラ・ダ・ガンバがまだまだ好んで使われていました。今回は5月にstudioRで演奏していただいて大変好評をいただいたガンバ奏者の品川聖さんに通奏低音を担当していただくというとても贅沢な編成です。17世紀のイギリスではハープシコード(チェンバロ)ももちろんありましたが、それより小型のベンドサイド・スピネットという楽器が裕福な人々の間に流行しました。小型なので場所と取らないという利点もありますが、なんといってもその渋い中低音域が特徴的で、パーセルの歌曲の通奏低音にはベストマッチです。山梨、静岡公演では静岡県の友人から、石川公演では金澤古楽堂の輪島氏製作の素晴らしいベンドサイド・スピネットをお借りして、当時の音に迫りたいと考えています。そして原謡子の歌声。これで気分はもうコベントガーデン近くの館の一室です。

山梨公演は北杜市小淵沢(富士見町の隣)のフィリア美術館が会場です。大展示室は響きの良い素敵な空間で、素晴らしいパイプオルガンもあります。プログラムの1曲はこのオルガンでも伴奏してみたいと思っています。周囲にはリゾナーレというリゾートホテルもあり、おしゃれなブックカフェや素敵なショップが立ち並ぶ通りがあり、コンサート前後も楽しめます。ちょっと車を走らせると八ヶ岳リゾートアウトレットもあります。秋の午後、コンサートとともに素敵な休日を楽しんでいただければ幸いです。

このプログラムは石川県白山市から静岡市と、日本海と太平洋を結ぶ中部日本縦断ツアーになっているので、色々な方々や風景に出会えるのを今から楽しみにしています。

ソプラノ 原謡子  ヴィオラ・ダ・ガンバ 品川聖  ベンドサイドスピネット 杉本周介

前売一般 ¥3000  前売ペア¥5500  当日¥3500  高校生以下¥1000 

(チケットはフィリア美術館でも取り扱っていただいております)

9月29日(日) 13:30開場 14:00開演

フィリア美術館(北杜市小淵沢町)

中部日本縦断ツアー (入場料等の詳細は会場により異なります)

9月28日(土)    坂井銘醸 昭和蔵 (長野県千曲市戸倉)

10月5日(土)    Kaminocafe(石川県白山市)

10月6日(日)    吉野工芸の里 アート&クラフト交流館

                              (石川県白山市)

10月20日(日)ギャラリー&カフェ ピリパラ(静岡市)

6月のロゼッタ古楽コンサート

ムジカロゼッタ古楽コンサートシリーズ Vol.13
輝く地中海の風 イタリアの喜びの音楽

6月には楽しく軽快な古楽コンサートを計画しています。今までお届けしてきたコンサートでは静かな落ち着いた宮廷音楽が多かったのですが、今回はノリノリの音楽がメインです。これを言い出したのはリュートの金子浩さんでした。ヴァイオリンの丹沢広樹さんは本当は野生的な演奏が得意で、金子浩曰く「丹ちゃんを野放しにして、こっちはバロックギターでじゃんじゃんやったら楽しいのだろうなあ」だそうです。どうせそこまでやるなら、パーカッションを入れてとことんやったほうが演奏者はもちろん、お客様も聴いて楽しんでもらえるのではと考え、ジャズでご一緒した橋本学さんを誘ってみました。彼は「古楽で打楽器を叩くのは初体験!」と、とても楽しみにしてくれています。
今回中心となるリズムのスタイルはチャコーナです。チャコーナ(ciaccona)とは、南米ペルーの舞曲が17世紀初頭にヨーロッパで大流行したもので、本来の舞曲が性的な表現を含んでいたことから、スペインでは一時は演奏を禁止されたました。その後イタリアでも流行しモンテヴェルディをはじめ多数の作曲家がその形式を借用した楽曲を残しています。
ギターとチェンバロが掻き鳴らす和音の上に自由奔放に動きまわるヴァイオリンの名人芸、そして民族的情緒いっぱいのパーカッションが華を添え、クラシックの枠を通り越した熱く愉快な世界が広がります。メンバーは丹沢広樹(ヴァイオリン)、第二ヴァイオリンに若手の長谷川悠、金子浩(リュート&バロックギター)、原謡子(ソプラノ)に加えて、人気ジャズドラマーでもある橋本学のパーカッション。私は17世紀イタリア様式のチェンバロで参加予定です。伊那公演は昨年に引き続き、地域に古楽の面白さと楽しさを紹介するシリーズの第二弾です。伊那市での公演は地元の声楽家お二人との共演プログラムです。数年前に古楽に初めて挑戦した彼女たちも、今では古楽らしい歌を披露してくれます。

伊那公演
6月15日(土) 18:30開場 19:00開演
ニシザワ いなっせホール (伊那市)
前売一般¥3000  当日¥3500  高校生以下¥1000

原村公演
6月16日(日) 15:00開場 15:30開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会礼拝堂 (諏訪郡原村)

前売一般¥3000  前売ペア¥5500 当日¥3500  高校生以下¥1000

出演  ソプラノ         原謡子  浦野純子(伊那公演)
メゾソプラノ        熊崎志津子(伊那公演)
バロックヴァイオリン   丹沢広樹 長谷川悠
リュート&バロックギター  金子浩
チェンバロ        杉本周介
パーカッション      橋本学

お問い合わせは下記のフォームからでも受付いたします。2日経っても返信がない場合は、お手数ですが再度送信してください。

リート公演

伊那市の自然豊かな庭園に囲まれた場所で、声楽家の熊崎志津子さんと原謡子のジョイント公演でピアノフォルテで伴奏してきました。

CPEバッハやモーツァルト、ハイドンの歌曲を詩人の話などを交えながらお聴きいただきました。伊那市にお住まいの熊崎先生のお知り合いの方々が多く、先生のお人柄を感じます。楽器の運搬、調律から司会進行役をしながらの演奏はなかなかハードでしたが、眩しいほどの天気に恵まれて、私にとっては楽しい公演でした。

帰り道は有名な高遠城址公園の夜桜見物。一度は来てみたかったので、良い機会でした。樹々の合間から枝先を見上げると、紺色の夜空に花が咲き乱れる幻想的な光景が広がっていました。

リート公演は21日に茨城県つくば市でも開かれる予定です。どんな出会いが待っているのか、楽しみです。

ハイドンの英語詩によるカンツォネッタ

清里フォトアートミュージアムでハイドンの歌曲のコンサートをDSC_6047
させていただくことになりました。ハイドンは1791年〜92年、
1794年から95年に、音楽興行主のザロモンに誘われて
二度ロンドンでの滞在をします。特に二度目の滞在では英語詩による
カンツォネッタ集を二巻出版します。その成立にはアン・ハンターという
一人の女流詩人の存在が大きな役割を果たしていました。

自然な感情を歌ったアン・ハンターの美しい詩にハイドンは寄り添うような
深みのある音楽をつけています。今回はこのアン・ハンター作詩、
ハイドン作曲の作品に絞ったカンツォネッタに八ヶ岳在住の
春山直英氏製作によるシュタインモデルのフォルテピアノで
伴奏をつけたいと思います。

清里フォトアートミュージアムは写真の美術館で、
写真の世界の楽しさ、奥深さを教えてくれる素敵な
作品が展示されています。現在は台湾写真交流展「島の記憶」
1970〜90年代の台湾写真の企画展の期間中ですので、
こちらもぜひお見逃しなく。

なお、このコンサートの収益はK:MoPAが支援する「ラオ・フレンズ小児病院(ラオス)」、
東日本大震災の被災者支援団体「むすびば(山梨)」に寄付られます。

K*MoPA チャリティライブ2018 Vol.19
Afternoon Classic
9月16日(日)14:00

清里フォトアートミュージアム エントランスホール

ソプラノ    原謡子
フォルテピアノ 杉本周介

参加費:一般¥2000 2名以上はお一人¥1000 小中学生無料 友の会会員無料
要予約・定員70名(全席自由)

お問い合わせ 清里フォトアートミュージアム
0551-48-5599 info@kmopa.com

はらむら古楽祭2017

9月15日から18日までの4日間、長野県の原村で行われた「はらむら古楽祭2017」。立ち上げから運営スタッフとして協力してきたこの古楽祭も3回目となり、知名度があがり、着実なファンを増やしてきた感がある。今年は自然文化園で行われた中世・ルネサンス部門と、八ヶ岳中央高原キリスト教会で行われたバロック部門の二手に分かれて、より厚みのある体験型のイベントを企画した。私は4回の公演の他に、3台の楽器を移動、調律を担当したので、ほとんど中世・ルネサンス部門を見に行くことができなかったが、台風の影響を少々受けながらもバグパイプの練り歩きがあったり、相当盛り上がったようだ。ここでは私が関わったイベントに絞ってレポートしたい。

原村古楽合唱団演奏会

21730852_1332463310184879_2587195550810000777_nはらむら古楽祭の前夜祭として原村古楽合唱団が花井哲郎氏率いる古楽アンサンブル「コントラポント」と、茅野市民館で演奏会を開いた。私はオルガンで「コントラポント」に参加。前半はジャン・ムトンやヴィクトリアのルネサンスポリフォニー、器楽曲を交えつつモンテヴェルディやシュッツ、パーセルを歌いきった。合唱団は難易度の高い曲にもかかわらず、質の高い演奏を聴かせてくれて、花井氏の指導のおかげで長野県にもこうした古楽の合唱団が育ったことに感慨を覚えた。コンサートではルネサンスダンスのデモンストレーションなどもあり、多彩で正味楽しいコンサートとなった。

古楽ライヴ

21740159_999517613520396_7981021578835477082_n東京や神奈川から来ているコントラポントのメンバーも、原村に来ると半ばバカンス気分になるので、逆に奏者自身が弾きたい曲を持ち寄ってライヴをしたら面白いだろうと企画した。花井哲郎先生は若いアルトの輿石まりあさんとイギリスの歌曲。バリトン歌手の春日保人さんはフルートで夫人のチェンバロ伴奏でケルト音楽を披露。若手弦楽器奏者ヴァイオリンの丸山韶さんとチェロの島根朋史さんはそれぞれテレマンの無伴奏曲、ヴァイオリンの丹沢広樹さん&リュートの水戸茂雄さん&私の3人はビーバーのヴァイオリンソナタを演奏。多様な音楽をお届けできたライヴだったと思う。

コントラポント特別定期演奏会

21751882_890253211140995_5797006979973512071_n私は降り番だったが、調律や運営サポートに回った。プログラムの内容どれもが特筆すべきものばかりだったが、特に春日保人さんがメインで歌ったモンテヴェルディの「タンクレディとクロリンダ」は熱のこもった名演だった。その他、丸山韶さんをソリストに演奏されたバッハのヴァイオリン協奏曲は、丸山さんの泉のように湧き出るアイディアと爽快なテンポ設定で、エキサイティングな演奏。アルトの輿石まりあさん、テノールの金沢青児さんバリトンお春日保人さん、そしてソプラノの原謡子さん、平田ゆりさんがコントラポントを従えて歌ったバッハのカンタータ「いざ来たれ異教徒の救い主よ」で荘厳にコンサートを締めくくった。

オルガンコンサート

21557486_1000050913467066_5752123835420848973_n最終日は私が担当のオルガンコンサート。朝9時という時間に開演ながら、80名近いお客様をお迎えして、オランダゆかりの作曲家の作品を演奏した。教会の信徒たちが手作りした温かい音色のオルガンはいつ弾いても、弾き手が癒される。天気も回復してきて良い1日の始まりとなった。

フリンジコンサート

IMG_3048はらむら古楽祭はプロフェッショナルによるの演奏会を提供するだけではなくて、愛好家や興味のある方が参加して楽しいイベントとしての理念がある。愛好家のコンサート、「フリンジコンサート」は年々参加者も増えて、しかもその演奏レベルが毎年高くなってきている感がある。声楽アンサンブル、リコーダーアンサンブル、バロックアンサンブルの他に、オルガンやリュートの独奏も。サプライズゲストでビウエラの水戸茂雄さんとヴィオラ・ダ・ガンバの品川聖さんがそれぞれ独奏を披露してくれたりもした。

来年はどのようになるのか、今年の反省を踏まえつつ協議して、より楽しい古楽祭を作っていきたいと思った。

日立市民混声合唱団演奏会

9月11日は茨城県日立市の合唱団が創立35周年を迎えての定期演奏会で、ヴィヴァルディのグローリアを古楽オケと演奏。今回は指揮者の希望でムジカ・ロゼッタが若くて実力のある古楽奏者を中心に編成からお手伝い。

日立市民混声合唱団はその歴史の深さから、現役のメンバーも年配者が多いとのことだったが、歌う喜びが伝わってくるようなエネルギッシュな歌声。演奏会は900人のホールが満員になるほどの大成功。直後に開かれた打ち上げもかなり盛り上が理、二次会にも参加。茨城県の方々の温かい人情に感謝。

翌日、興奮冷めやらぬままオルガンを積んで、同郷のヴァイオリン奏者とマネージャーとともに海に立ち寄りながら帰路に着いた。

 

スターバト・マーテル

img_2501四旬節(受難節)に合わせて3月12日から26日までつくば市、静岡市、長野県伊那市、長野県下諏訪町の4ヶ所で、ペルゴレージのスターバト・マーテルの公演を行います。ナポリ楽派の流れをくむ大変繊細な表現に富む名曲。これを地元長野県でバロックのオリジナル編成で演奏できることはとても感慨に深いものがあります。 “スターバト・マーテル” の続きを読む

茅野市民館 古楽の調べ

茅野市民館のNPOサポートCさんの主催で古楽の調べと題した公演に出演させていただいた。おなじみバロックヴァイオリンの丹沢広樹、リュートの金子浩と私の3名で、ビーバーの作品を中心に演奏。

クラシックのコンサートは初めてという方もおいでになるという事だったので、描写的ソナタを動物当てクイズにしたり、楽器の体験なども交えた構成。サポートCのスタッフの方が、細部まで行き届いた運営を考えてくださったおかげで、集めてくださった満員のお客様に終始和やかな手作り感が伝わる温かい公演となった。