静岡、御殿場公演

静岡市役所 Hot一息コンサート

ヴァイオリンの丹沢広樹君は静岡県出身で、静岡でも活発に演奏している。そんな事からお誘23561549_1360112164114291_2750014368085165418_nいを受けて静岡市役所での演奏をすることになった。ガンバの西谷尚己さんも静岡出身。ロビーコンサートといっても、かなり長いこと、それも頻繁に行われていたらしく、ホールのコンサート並みにスタッフさんがついてくださった。お客様も満員で、積み重ねの成果が見えるコンサートだった。
終演後、2019年にコンサートを予定しているAOIホールにてオルガンの下見をさせていただいた。主催する丹沢君とソプラノ歌手の山田さんがオルガンの音を聴いて、コンサート全体を計画するアイディアを練っていた。

御殿場公演

用事を済ませたら、息をつく暇もなく御殿場へ移動。御殿場市民会館での夜のコンサートは、ワインやビールなどを楽しみながら音楽を聴く、お洒落なコンサート。ちょうどボジョレーヌーボーの解禁とあって、館長さんがしきりに勧めていた。

乾燥が激しく、チェンバロはかなりの勢いで調子を崩してしまい大変だったが、休憩や終演後たくさんのお客様がチェンバロの周りに集まって、音を鳴らしたり、説明を聞いたりしてくれたことが嬉しかった。

こういう飲み物を絡めたリラックスしたコンサートは、今後もっとあっても良いと思った。

新しい曲

秋は木々が色づいて、息を呑むような景色を眺めることができます。
森を歩くと、はらはらと舞い落ちる木の葉が、地面に触れるときに幽かに
音を立てます。秋な収穫の季節でもあると同時に何かを失ってゆく季節でもあります。
それがまた、新しいものが生まれる起点にもなっているという・・・

そうした思索の時を与えてくれる森を今はできるだけ歩こうと思います。

全ては表裏一体なのかもしれません。
でも失われるものを追いかけたくなる気持ちもあります。

曲を書きました。

静岡・御殿場での演奏

11月16日に静岡県で二つのコンサートに出演します。
どちらも気軽なコンサートなので、お近くの方はぜひお出かけください。

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RicercareXVI


 

ジュリオ・ダ・モデーナのリチェルカーレ

モデーナは16世紀前半にヴェネツィアで活躍した鍵盤楽器奏者でした。
1540年頃に出版されたウィラールトという作曲家が出版した
「ムジカノーヴァ」という曲集にモデーナの作品が残っています。
私が高校生の頃に手に入れた当時としては貴重なCD「愉びの音楽」に
含められていたモデーナの数曲のリチェルカーレはどれも簡素でありながら味わい深く、
今でも私のお気に入りです。イタリアの音楽なのにどこか懐かしい響きがするのが不思議です。
こうした感覚はこの時代のスペインの音楽にも同様なことが言えます。

隣町にお住いの鍵盤楽器製作者小渕晶男氏が製作した
1540年頃の作者不詳の楽器に基づくクラヴィコードは、
この時代の音楽を演奏するのに最もふさわしく、
とつとつとした響きがどことなく和の世界にも通じる感じがします。
このクラヴィコードは音の減衰がとても早いので、
耳は絶えず静寂へと引っ張られていきます。
静寂こそ最も多くを語るのだと思います。
ひょっとしたら沈黙を聴くために音を出しているのかもしれません。

写真は「稗の底」という16世紀頃の村で、江戸時代に廃村になった集落の史跡です。
信玄の棒道沿いにあり、一説によれば武田信玄の頃にここは軍事的な意味で作られた
村だったとも言われています。ただ、標高があまりにも高かったので
農作は難を極め17世紀には人々はここを去ってしまいます。
あちこちに点在する祠が当時の面影を今に伝えています。

人々にとっては忘れられた場所でも、その場所はそこでの人々の営みを
見つめた記憶が残されているに違いありません。
「稗の底」を尋ねると、静けさの向こうに森の記憶が
語りかけてくるような気がします。

CD冊子『雪下の水音』

妖精の存在を信じますか?

私は子どもの頃からずっと森で育ったので、
不思議な気配を感じることはよくありました。

数年前に版画家の太田二郎さんに出会って、
妖精が本当にいることがよくわかりました。

彼の話だと、気配として感じるだけでなく、
歴史的な伝説や物語にも妖精たちの姿か浮かび上がってくるのです。
そうした目で近所の自然や昔の祠を眺めてみると、
やはり何か見えない存在がいる気がしてきます。

そんな太田二郎さんの妖精にまつわるエピソードや
そこから人間は何を学べるのか、というところまで
掘り下げた文章を冊子にまとめました。
そのイメージを深める目的で、妖精に繋がりがあると思われる
民謡などを、歌と中世の楽器を使った編曲で音楽を制作しました。

とても面白い内容ですし、音楽CDもBGMとしても使えるように
穏やかな曲想にしてあります。

ぜひ手にとって読みながら古楽器の音にも増えていただければ幸いです。

文と絵 太田二郎
歌   原謡子
編曲、作曲と種々の楽器  杉本周介
中世フィドル  平波智映

定価2000円(税込)

ご希望お方は下記のフォームからお求めいただけます。
遠方の方はお送りいたします(送料無料)
ご住所、お名前、枚数をご記入ください。
お支払いはゆうちょへのお振込でお願いします。

雪下の水音 PV

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はらむら古楽祭2017

はらむら古楽祭

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はらむら古楽祭が9月16日〜18日と近づいてきました。今年は特に中世ルネサンス部門が拡大されて、ルネサンスダンスのワークショップや楽器製作体験など、一般の方が参加できる要素が増えてます。恒例の練り歩きもバグパイプや中世フィドルだけでなく、クルムホルン隊も加わり、さらに甲冑隊が護衛につくというのだから、相当なお祭りムードとなることは間違いありません。9月の連休はぜひ原村へ!

http://www.fonsfloris.com/haramura-k

この中で私が出演するイベントをご紹介します。

原村古楽合唱団演奏会 (はらむら古楽祭前夜祭)

9月15日18:30開場 19:00開演 茅野市民館コンサートホール
はらむら古楽合唱団は昨年古楽アンサンブルコントラポントとヴィヴァルディの「グローリア」を演奏しましたが、今年は前夜祭ということで、思い切って隣町の茅野市のホールで演奏会を行うことになりました。響きもインテリアも素敵なホールなので、また一味違ったコンサートになることでしょう。

演目:ジャン・ムトン、ヴィクトリア、タリスなどのア・カペラ合唱曲、シュッツ、モンテヴェルディ、パーセル、シャルパンティエなどの宗教音楽

出演 独唱と器楽
古楽アンサンブル「コントラポント」
アルト  輿石まりあ
テノール 金沢青児
バス   春日保人
ヴァイオリン 丹沢広樹・丸山韶
ヴィオラ 上田美佐子
チェロ  島根朋史
オルガン 杉本周介

合唱 はらむら古楽合唱団

指揮 花井哲郎

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9月16日19:30開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会

コントラポントメンバーに、「やりたい曲をやりたいようにやっていいよ」と声をかけて、集まった演目で行うという演奏者たちのバカンス気分満載のガラコンサート。何が出てくるか?私は丹沢広樹とリュート界の大御所水戸茂雄さんとでビーバーのヴァイオリンソナタを演奏予定。
出演 花井哲郎、輿石まりあ、春日保人、春日万里子、丸山韶、島根朋史、丹沢広樹、水戸茂雄、杉本周介

オルガンコンサート

9月18日 9:00開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会

今年はメディテーションという形でなく、テーマをもたせたコンサートになりました。オランダ出身の作曲家に的を絞ってお送りする30分ほどのコンサートです。

演目:

J.P.Sweelinck “Christen lux es et dies”
“Allein Gott”
A.van Noordt “Psalm 38”
J-A.Reincken  “Toccata in d”
オルガン 杉本周介

はらむら古楽祭のイベントの前売券はこちらにご連絡いただいても手配できますので、ご興味をお持ちの方はぜひ!

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イタリア恋歌長野公演終了

DSC_0019朗読や照明による演出を加えたムジカロゼッタでは初の試みとなった「イタリア恋歌」長野公演(茅野市民館コンサートホール)が無事(?)終了。

今回はイタリア語の曲をどのようにお客様に理解して楽しんでいただけるか、いろいろな工夫を考えてみました。演出家の桐山ゆみさんの力が大きく、さらに茅野市民館照明スタッフの藤森淳子さんの的確なライティングワークで、音楽の内容がグッとわかりやすくなったと感じました。

イタリア初期バロックのスペシャリスト長尾譲さんと原謡子さんが時にはコミカルに、時には情熱的にラブソングをしっとりと聴かせてくれました。。リュートの名手佐藤亜紀子さんは歌詞の内容を知り尽くした通奏低音で支えてくれました。朗読には色気たっぷりの大山智子さん。

このプログラムは8月6日に千葉県市川市八幡市民会館全日警ホールでも演奏される予定です。お近くの方はぜひ!

イタリア恋歌 〜バロック音楽にのせて〜
8月6日(日)13:30開場 14:00開演
市川市八幡市民会館 全日警ホール

テノール 長尾 譲
ソプラノ 原 謡子
テオルボ・バロックギター 佐藤亜紀子
チェンバロ 杉本 周介
演出・朗読 桐山ゆみ

入場料: 一般前売 2500 当日3000 高校生以下1000

主催:アトリエ楽古

お問い合わせ、ご予約は下記のフォームからも承ります。

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イタリア恋歌PV

普段古楽を聴かない方にとって、チラシだけではコンサートの内容の想像はつきにくいと思います。ということで、PVを作りました。音源は初回リハのもので、まだまだといった部分もありますが、こんなコンサートを計画しているということを少しでもお伝えできればと思います。どの曲もとても素晴らしいし、変化もあります。甘く苦い恋の思い出がよみがえるかもしれません。

コンサートのお問い合わせ、ご予約は下記のフォームからも承っております。長野県では滅多に聴けないプログラムです。

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クラヴィコードとの対話

クラヴィコードは独特の繊細さでいろいろなことを教えてくれる楽器です。一人で音楽に没頭するのに最適な楽器なので、気分が向くと時々録音してみたりします。夜の部屋で音楽と対話する楽しみな時間でもあります。

 

「イタリア恋歌」初合わせ

7月22日(長野県茅野市民館)、8月6日(千葉県本八幡全日警ホール)で上演予定の「イタリア恋歌」のリハーサルに東京へ。

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リハーサルが始まると、メンバーから様々なアイディアが飛び交います。今回は朗読との絡みもあるところがあるので、音楽以外の部分とのすり合わせを考えたりしているうちに、楽しく時間は過ぎていきます。

このプログラムは17世紀前半イタリアのラヴソングを集めたもので、解説や朗読を交えより身近にイタリアバロックに親しんでいただこうという思いから始まったプロジェクト。恋愛は生きている上で誰しも経験する感情の波。現代に生きる我々と17世紀に生きた方と共有できる感情ではないかと思います。現代ではポップス、演歌など様々なジャンルで恋愛をテーマに音楽が繰り広げられています。そんな中に、「こんなのもあるんだね」とバロックを受け入れてもらえたら嬉しいなと思います。

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本場イタリア仕込みの長尾譲さんのテノール、イタリアバロック大好きの原謡子、リュートの名手佐藤亜紀子さん。素晴らしいメンバーと作リ出す哀しくとも甘美なイタリアバロックの歌の世界。本番がとても楽しみになってきました。長野県ではなかなか演奏されない類の音楽ですので、この機会にぜひこれらの美しい作品に触れていただければ幸甚です。

 

7月22日14:00開場 14:30開演
茅野市民館 コンサートホール
朗読:大山智子  演出:桐山ゆみ

8月6日13:30開場 14:00開演
全日警ホール

テノール長尾譲
ソプラノ 原謡子
テオルボ・バロックギター 佐藤亜紀子
チェンバロ 杉本周介

一般前売 2500 当日3000 高校生以下1000

お申し込みお問い合わせは下記フォームから、宜しくお願いします。

fullsizeoutput_133家を出るときに、2週間前から玄関の鉢で育ってきた野鳥キセキレイの雛が羽を広げていたので、そろそろ巣立ちの時かな、と感じてはいたが、帰宅して見ると巣は空っぽ。嬉しような、ホッとひたような、寂しような・・自然に生きることの根底には厳しさと優しさが共存している。そんなことを学ばせてもらった2週間でした。巣立っていった野鳥の家族がいつもでも幸せでありますように。

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