高原のハープ&古楽講習会@原村

自然と音楽に身をゆだねる、晩秋の音楽リトリート
高原のハープ&古楽講習会@原村

開催日:2025年11月1日(土)~3日(月・祝) 
場 所: 原村studioR

― 星と森、そして古の響きに包まれて ―
標高1300メートル、澄んだ空気と静かな森に囲まれたスタジオで、バロック以前の歴史的ハープに出会ってみませんか?この講習会では、古の時代に奏でられていた多彩なハープに触れることができます。演奏経験のない方でも安心してご参加いただける、初心者向けコースもご用意しています。経験者の方には個人レッスンやハープのアンサンブル。ハープの響きを全身で感じた後は、星空の下での音の余韻、森の中での静かな散歩…。
自然と音楽がゆるやかに溶け合うこの時間は、日常を離れてご自身の内面と向き合う、かけがえのないひとときになるでしょう。講師には、歴史的ハープの第一人者、西山まりえ先生を迎え、楽器の歴史や構造、奏法など幅広く学べる貴重な機会です。声楽伴奏や初期鍵盤楽器の講座も開講します。声楽、楽器問わず幅広く学べます。紅葉に染まる晩秋の原村で、ご一緒に古楽器に向き合う静かな時間を過ごしましょう。

特別講師:

西山まりえ  Marie Nishiyama / ハープ

チェンバロとヒストリカル・ハープを操る稀有なプレーヤーとして国内外で活躍。CDは「レコード芸術」誌特選盤、朝日新聞、毎日新聞推薦盤など高く評価されている。王子ホール主催シリーズ『西山まりえの歴女楽』レギュラー出演、新日本フィルハーモニー交響楽団定期公演「ブランデンブルク協奏曲全曲」ソリストとして出演。TV・ラジオ出演も多い。第11回国際古楽コンクール山梨チェンバロ部門第1位。「信州アーリー・ミュージック村音楽祭」芸術監督。武蔵野音楽大学非常勤講師。日本ハープ協会理事。

講習コースのご案内

1. ハープ入門グループレッスン  西山まりえ
― はじめてのハープ ―
ハープを一度も弾いたことがない方、ハープに興味があるけど敷居が高いと感じていた方、楽譜が読めない方でも大丈夫。このクラスでは、歴史的ハープを実際に手に取って、音を出してみるところから始めます。西山先生が丁寧にサポートしますので、どなたでも安心してご参加いただけます。ハープの構え方、弦のはじき方、そして中世・ルネサンスのシンプルな旋律を使って、小さな「音の旅」を体験してみましょう。最終日には講師も含む全員で成果発表をします。

  • 楽器の貸し出しあり(¥3000/要予約 数に限りがあります)
  • 音楽経験・楽譜の読解力 不問

2. ハープ個人レッスン  西山まりえ
(1日目40分+最終日20分)

― 歴史的ハープを深める、あなただけの時間 ―
これまでにハープを学んだことのある方、ハープの新しいレパートリーに挑戦したい方のために、個別対応のレッスン枠をご用意しています。ゴシック・ハープ、トリプルハープやダブルハープの技法はもちろん、ヒストリカルではないお手持ちのハープで古い時代の作品に取り組むなど、西山先生の細やかな指導で、さまざまな角度から必要とされる技術や知識、演奏表現をより深めていただけます。体験コースと個人レッスンの両方も受講可能です。

ご自身の楽器をお持ちでない場合も、楽器の貸し出し可能(要予約¥3000)です。

※受講曲はあらかじめ相談ください。

3. 声楽と伴奏・通奏低音
個人&アンサンブルレッスン
(歌・ハープ・鍵盤)
原謡子  杉本周介  西山まりえ
(1日目40分+最終日20分) 

― 歌と呼吸を合わせる―

歌のための伴奏を通して、通奏低音の基礎やアンサンブルの感覚を育てていく個人レッスンです。原謡子先生の歌に直接伴奏をつけながら、和声の選び方、テンポの柔軟な扱い方、歌詞やブレス(息継ぎ)に即した表現の工夫など、実践的で音楽的な「対話」を体験します。伴奏には歴史的ハープまたは鍵盤楽器(ポジティフオルガン/アルピコルド)を使用。楽器の特性を生かした響きづくりや、声とのバランス、即興的な装飾の感覚も探っていきます。
声楽とハープ・鍵盤・その他の楽器のアンサンブルグループでの受講も大歓迎です。

※受講曲はあらかじめご相談ください

原謡子  Youko Hara / 声楽
主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に、さまざまなアンサンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌、リュートソングなどのソロ公演を開催。またベーシスト水谷浩章氏とのユニット「音楽室」や、丹沢広樹氏とケルト民謡を演奏するなど時代やスタイルの幅を広げて活動している。これまでにCDBook『Selva d’amore]』(草枕社)など、4作のCDをリリース。原村古楽合唱団指導、女声アンサンブルCantus Silvanae 指揮・指導。古楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta代表。https://musicarosetta.com

4. 鍵盤楽器 個人&アンサンブルレッスン 杉本周介
(1日目40分+最終日20分)

― 初期の小さな鍵盤楽器に触れる―
鍵盤楽器(ポジティフオルガンまたはアルピコルド)
今回は小さな楽器を通じて鍵盤音楽の世界を覗いてみませんか?小さな楽器は曲を選びますが、そのシンプルさゆえにたくさんのことを教えてくれます。たった二つのストップとショートオクターヴを持つ小さなポジティフオルガンは、チェンバロ族では体験できない「風が作る音」の言葉づかいを教えてくれます。アルピコルド(イタリアン・ヴァージナル)は、ルネサンス~初期バロックの軽やかな舞曲に向いています。声楽的なリチェルカーレなども、また味わい深く演奏できます。八ヶ岳の山鳥の羽で撥弦しています。
※選曲参考(楽器の特性上制約がありますので、あらかじめご相談ください):
オルガン:フレスコバルディなどの初期イタリア、スウェーリンクなどの北ドイツ系のオルガン音楽
アルピコルド:16世紀後半から17世紀前半のイタリアの舞曲やリチェルカーレ、カンツォンなど

杉本周介  Shusuke Sugimoto / 鍵盤楽器
米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各地で演奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハアカデミー・バロックオーケストラ」その他多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。トークコンサートを多数プロデュースしているほか、作編曲の活動も行っている。2020年中軽井沢修道院のオルガンで録音したCD「定旋律の煌めき」を発表。八ヶ岳の麓に在住。

 

全員参加のイベント
&レクリエーション

デモンストレーション:
「ハープの歴史と種類、その音楽」

ハープの歴史は古く、旧約聖書にも登場します。ここではハープがどんな歴史を辿ってきたのかに思いを馳せ、時代により変化してきたハープをたどります。いくつかの種類のハープを概説し、それらの楽器が奏でた音楽について考察し、音楽史の中のハープの立ち位置を再確認します。

受講者によるコンサート

― 響きの森の音楽会 ― ~参加者全員による小さな発表会~

講習会の最終日、受講者の皆さまによる成果発表コンサートを開催します。
古のハープたちや、小さな鍵盤楽器が織りなす響きが、高原のスタジオいっぱいに広がる、特別な音楽会です。演奏経験にかかわらず、この数日で出会った音や感覚を分かち合う場として、すべての受講者の皆様に出演していただきます。会場には、講師やスタッフ、一般のお客様、ほかの受講者の皆さん、そして自然が見守るあたたかな空間が広がっています。聴くこと・奏でること、そのどちらも大切に味わいながら、一緒に音楽を紡いでいきましょう。

みんなで「リチェルカーレの遊び」

どの様式のハープでも、鍵盤楽器でも参加できるアンサンブルを楽しみましょう。別の楽器を持ち込んでいただいてもOKです。講師陣も参加します!

懇親会 

音と人が出会う、もうひとつの時間
講習会期間中、スタジオ内にてささやかな懇親会を開きます。
昼間の音楽づくりを終えたあと、オードブルやワイングラスを片手に、講師や参加者同士、音の感想や楽器のことなどを気軽に語り合ってみませんか?楽器の話、演奏の話、音のない静けさのこと――そんな何気ない会話の中から、新しい学びやつながりが生まれるかもしれません。やわらかなひとときをご一緒に。

  • 会場:スタジオ内(参加自由・要事前申し込み)
  • オードブルや石窯パン・ワイン・ソフトドリンクをご用意いたします(差し入れも大歓迎です)
  • ¥4000 (税込)

星空散歩 ~音の余韻と星のひかり~

原村は、星がとても美しく見える場所としても知られています。講習会の夜には、希望者を対象に「星空散歩」の時間をご用意します。澄んだ秋の空に広がる満天の星を見上げながら、昼間に響いた音楽の余韻を静かに感じてみませんか?楽器や声の振動とはまた違う、自然のリズムや静けさと出会うことで、音楽への感性もさらに豊かになることでしょう。スタジオに戻ったら暖かいハーブティで心をほぐすひとときをご一緒に。

  • 防寒対策と歩きやすい靴をお忘れなくお持ちください(11月は夜間冷え込むことがあります)
  • 自由参加、雨天の際は薪ストーブを囲んでハーブティータイム

講座スケジュール:

11月1日

講師によるコンサートがあります(八ヶ岳中央高原キリスト教会)

①デモンストレーション:ハープの歴史と種類、その音楽

*懇)親会(自由参加、参加費別途)

11月2日

②ハープ入門者のためのクラス

③個人&アンサンブルレッスン(ハープ-studioR、鍵盤楽器-自然文化園 声楽伴奏)

※星空散歩

11月3日

午前:④レッスン(入門者グループ・個人&アンサンブル共)

午後:参加者コンサート(studioR  一般公開

 

講師コンサート
聖母マリアの涙
~Pianto della Madonna~(仮題)

静かな秋の森に佇む教会で聴く 17世紀初頭の宗教曲やハープのための作品集

八ヶ岳中央高原キリスト教会(studioRから公園と森の小径を歩いて10分)

バロックハープ:西山まりえ
ソプラノ:原謡子
オルガン/アルピコルド:杉本周介

受講生はコンサート入場料も受講料に含まれています。

 

講習開催日:

2025年11月1日(土)~3日(月・祝)

場 所: studioR

・スタジオR     〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-1650 

※電車でお越しの方は、駅から会場へのアクセスのなど、お気軽にご相談ください。

※周辺には個性豊かなペンションがたくさん立ち並んでいます。ご自身で気に入った宿を各自申し込んでいただきますが、スタジオへのアクセスの利便性もありますので、宿泊先についてもお気軽にご相談ください。

 

時 間: 1日 13:30     18:30 (講師コンサートあり)夜:懇親会

          2日  9:30      17:00 

  3日  9:30      17:00(解散)

講師 :

ハープ 西山まりえ 
声楽伴奏 原謡子
鍵盤楽器 杉本周介

ピッチ:a=440Hz

受講料:3日間(講師コンサート込み)

ハープ入門クラスグループレッスン
…………15000円
(楽器レンタルされる場合+3000円 2日間)

個人・アンサンブルレッスン
…………25000円 

ハープ入門クラス+個人レッスン
…………30000円

聴講(2日)
………………2000円
(講師コンサート入場料別)

受講について
*お申し込み期限 各コース定員になり次第

 

 

 

 

 

【公演】甘美な旋律 香りの記憶

【公演のお知らせ】

甘美な旋律
La Suave Melodia
香りの記憶
Il Ricordo del Profumo

~17世紀イタリアの香水と音楽の交差点~

2025年9月13日(土)
13:30開場 14:00開演
studioR(自然文化園正門前)

1612年、フィレンツェのドミニコ修道会のサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(1221年創立)が一般の公衆向けに香水の販売を始めました。香水は本来医療的な目的で中世の頃から主に修道院で調合され、ルネサンス期には蒸留技術の発達により精油や芳香蒸留水(ハーブウォーターなど)が医療や儀式の用途に使われました。

一方、1600年頃のフィレンツェでは音楽は恋愛詩を語るように歌う時代が到来、感情を直感的に表現する甘美な音楽が多数生み出されたのです。その運動を支えたメディチ家の宮廷には1609年まで香水の蒸溜所があり、その香水は各国の貴族や教皇に贈呈されていました。1600年には香水好きのマリー・ド・メディシスがフランスのアンリ4世と結婚し、披露宴ではさまざまな最先端の音楽が演奏されました。この公演では17世紀イタリアのどこか懐かしい音楽と共に、古の残り香を感じる旅へと誘います。

Andrea Falconieri (1586-1656): Libro Primo de Villanelle (1616 Roma)
Giulio Caccini(ca.1551-1618):Nuove musiche e nuova maniera di scriverle(1614 Firenze)
Francesca Caccini (1587-1640):Libro Primo delle Musiche (1618 Firenze)
Claudio Monteverdi(1567-1643) : Settimo Libro di Madrigal(1641 Venezia)

 原謡子(ソプラノ)  上野訓子 (コルネット)  杉本周介(アルピコルド)

オルファクトリー・キュレーター(香りの案内人)

牛山真季 (Salon Mosaic代表)

前売一般:¥4000 当日¥4500(お問合せください)

 原謡子 ソプラノ

東京学芸大学卒。主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。古楽 アン サンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌とパイプオルガンとの交互唱、リュートソン グやフォル テピアノ伴奏によるソロ公演を開催。また古楽歌唱とJazz演奏家との共演、ケルト民謡を 演奏するなど時代 やスタイルの幅を広げて活動している。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」を、 草枕社よりCDBook『Selva d’amore]』をリリース。古楽歌唱を花井哲郎 氏に学んだほか、故クラウディオ・ カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。古 楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta 代表。https://musicarosetta.com

上野訓子 コルネット

大阪音楽短期大学器楽科卒業後、コルネットを濱田芳通、B.ディッキー、W.ドンゴワ、J.テュベリの各 氏に 師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科にて、コ ルネッ ト奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として満場一致で卒業。ヨーロッパの主要古楽ア ンサンブ ルのメンバーとして、各地のコンサートやオペラ、録音、テレビに出演。近年にはコンチェル ト・イタリアー ノ東京・神奈川公演、バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会、CD録音に参加。関西ではコルネット とサクバットによるアマチュアグループ「ヒストリカル・ウィンドアンサンブル」を立ち上 げ指導を行うなど,活動を展開している。 

杉本周介 アルピコルド

米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各 地で演奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハ アカデミー・バロック オー ケストラ」その他 多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽の楽しさを伝 える トークコンサート を多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導 や ワークショップも行っている。2020年中軽井沢の修道院に設置されているオルガンの名器によるCD 「定旋 律の煌めき」をリリース。2022年CD書籍「Selva d’amore」を執筆。八ヶ岳の麓に在住。

牛山 真季 (香りの案内人)

長野県原村でプライベートサロン「Mosaique」を運営。美容師免許、エステティシャン、アロマテラピーの資格を活かし、アロマトリートメントを通じて、心と身体のバランスを整える時間を提供しています。日常の緊張や疲れをほどき、自然に還るような深いリラクゼーションを感じていただけるよう、ひとつひとつの香りやタッチに想いを込めています。「女性を内面から輝かせる」ことをテーマに、癒しと結果を両立させたケアを目指しています。https://salonmosaique.com/

 

コルネット、サクバット、声楽、種々の古楽器のための 高原のアンサンブル講習会@原村No.3

7コルネット、サクバット、声楽、種々の古楽器のための

高原のアンサンブル講習会@原村No.3

開催日:2025年9月13日(土)~15日(月・祝) 

場 所:原村studioR、フィリア美術館 

原村中央高原で中期ルネサンスのアンサンブルを主体とした講習会を行います。ルネサンスの声楽曲や舞曲のアンサンブルの演習です。ワークショップでは当時の楽譜から音楽的意図を読み取り、演奏することに挑戦していきます。また16世紀の演奏で重要な知識である分割装飾法を応用し演奏します。コルネット(ツィンク)やサクバットのみならず、声楽、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ルネサンスリコーダー、ドゥルツィアン、ルネサンスリュートなど16世紀の音楽を演奏できる楽器でのアンサンブル講座参加も大歓迎です。(a=440Hz)

  • コルネット
  • サックバット
  • リコーダー
  • ショーム族、ドゥルツィアンなど
  • ガンバ族
  • ルネサンスリュート

1520年〜1550年頃のブロークンコンソートに使える楽器

講師:上野訓子  Kuniko Ueno / コルネット

大阪音楽短期大学器楽科卒業後、コルネットを濱田芳通、B.ディッキー、W.ドンゴワ、J.テュベリの各氏に師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科にて、コルネット奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として満場一致で卒業。ヨーロッパの主要古楽アンサンブルのメンバーとして、各地のコンサートやオペラ、録音、テレビに出演。近年にはコンチェルト・イタリアーノ東京・神奈川公演、バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会、CD録音に参加。昨年には新国立劇場にて鈴木優人氏指揮、グリュック作曲オペラ「オルフェオ とエウリディーチェ」に出演。関西ではコルネット とサクバットによるアマチュアグループ「ヒストリカル・ウィンドアンサンブル」を立ち上げ指導を行うなど、活動を展開している。

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ワークショップ①:「分割装飾の実践」

16世紀の作品を演奏する上で欠かせない分割装飾法。分割装飾の考え方やボキャブラリーを持つことで、個性が引き立つ表現豊かな演奏への糸口を身につけましょう。器楽、声楽分け隔てなく役立つ知識と技術です。順次進行の装飾例を実際の楽曲に当てはめて、皆さんのオリジナルなパッサカーリの演奏に挑戦します。

ワークショップ②:「16、17世紀の楽譜から演奏してみよう」続編

昨年も取り組んだファクシミリ版の読譜講座。当時の演奏者たちの音楽への考え方を知る大きな手がかりとなります。小節線がないこと、パートブックで他のパートが視覚的に見えないこと、活版印刷特有の音符の配置などにより、躊躇される方も多いのですが、ファクシミリ版の読譜を習得することは、古楽を演奏する上で沢山の気づきを与えてくれます。このワークショップでは比較的わかりやすい声楽曲の読譜に挑戦し、実際に歌い、また演奏をして、多くの皆さんが苦手意識を持つファクシミリ読譜へのハードルを下げていく事がねらいです。

 

青空コンサート

天候に恵まれれば、studioRのテラスで舞曲やフロットーレを全員で演奏しましょう。昔の絵画のように、祝祭的に屋外での演奏を行います。通りがかりの人々も楽しんで聞いてくれるかもしれません。

受講者によるコンサート

最終日にはフィリア美術館でミニコンサート(一般公開)を行います。教会のような響きの会場でアンサンブルをみんなで楽しく体験しましょう!

 

開催日: 2025年9月13日(土)~15日(月・祝)

場 所: studioR フィリア美術館

・スタジオR     〒391-0115 長野県諏訪郡原村

時 間: 13日 13:30     17:00 (講師コンサートあり)

          14日  9:30      17:00 

  15日  9:30      15:30(解散)

講師 : コルネット 上野訓子     アシスタント 杉本周介     原謡子      

受講料:3日間 各楽器共通(講師コンサート込み)……………20,000円 

聴講(13日) 講師コンサート込み………………………………5,000円 

聴講(14日):……………………………………………2,000円 

受講について
*お申し込み期限 定員になり次第

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聴講生の方は楽器の直接指導は受けられませんが、どのレッスン、レクチャーも聴講可能です。 

*代金は初日ガイダンス時にお支払いください

 

【日本下持ち協会】フランスとイギリスのバロック時代の室内楽コンサート

フランスとイギリスのバロック時代の室内楽  古楽コンサート 

チェロの博士号を持つ島根朋史氏の率いる若手実力派のアンアンブルが原村にやってきます!今回は弓を下持ちにする奏法がテーマとなっておりヴィオラ・ダ・ガンバとチェロで下持ち弓が生み出す音色の魅力を伝えてくれます。

 

6月28日(土)14:30開場 15:00開演

八ヶ岳中央高原キリスト教会

演奏曲:

マラン・マレ:聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モン教会の鐘
ジャン・フィリップ・ラモー:クラヴサン・コンセール 第5番
ジャック・デュフリ:シャコンヌ(チェンバロ独奏)
セバスチアン・ブロッサール:トリオ・ソナタ
ヘンリー・パーセル:「妖精の女王」より

 

ヴィオラ・ダ・ガンバ 島根朋史
バロック・ヴァイオリン:佐々木梨花
リコーダー:大塚照道
チェンバロ:石川友香理
ソプラノ(ゲスト):原謡子 
チェンバロ(ゲスト):杉本周介

一般前売:¥3800  前売ペア:¥7200 U-25¥2500 小中高生:無料

当日:¥4000

お問い合わせ:

la.musica.collana@gmail.com
musicarosetta@gmail.com 070-4430-0666

主催:ART OFFICE SS  共催:ムジカ・ロゼッタ 古楽オーケストラLa Musica Collana

後援:On verra  木心トリオ

【公演】木霊する祈り 《ミゼレーレ》

木霊する祈り 《ミゼレーレ》

ヴェルサイユ王室礼拝堂の精緻な音楽の世界へ

悔悛の詩篇をテキストに深い嘆願の想いを情感豊かに綴る「ミゼレーレ」
ヴェルサイユ王室礼拝堂の楽長ドラランドの精緻な表現が光るフランスの典雅な薫りが
祈りをテーマとした高原の美術館で静かに響く

日時:
2025年7月19日(土)
14:00開場 14:30開演

会場:
フィリア美術館
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3476-76

演奏曲目:
ミシェル=リシャール・ドラランド
Michel=Richard Delalande(1657-1726)
《ミゼレーレ》(合唱:ブロサールの手稿1711年版)
Miserere á voix seule s87

マラン・マレ
Marin Marais(1656-1728)
ヴィオール曲集第三巻 ニ長調の組曲(1711年)より
Troisième livre de pièces de viole Suite en Ré Majeur

出演:
原謡子 (ソプラノ)
笠原雅仁 (リュート/バリトン)
小澤絵里子 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
杉本周介 (オルガンと解説)
声楽アンサンブル Cantus Silvanæ (賛助出演)

前売一般¥4000 前売ペア¥7500 学生¥2500
高校生以下¥1000 当日¥4500
*全てフィリア美術館 入館料込みの価格となっております
※大変恐れ入りますが未就学児様はご入場いただけません

問い合わせ先:
ご予約・お問い合わせ:ムジカ・ロゼッタ musicarosetta@gmail.com 070-4430-0666

主催:ムジカ・ロゼッタ

演奏者プロフィール:

原謡子 ソプラノ
東京学芸大学卒。主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。古楽 アンサンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌とパイプオルガンとの交互唱、リュートソン グやフォルテピアノ伴奏によるソロ公演を開催。また古楽歌唱とJazz演奏家との共演、ケルト民謡を 演奏するなど時代やスタイルの幅を広げて活動している。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」を、草枕社よりCDBook『Selva d’amore]』をリリース。古楽歌唱を花井哲郎 氏に学んだほか、故クラウディオ・カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。古 楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta代表。https://musicarosetta.com

笠原 雅仁 アーチリュート/バリトン
武蔵野音楽大学声楽科にて宮本昭太氏に師事。同大学卒業後は有村祐輔氏のもとで声楽、古典音楽理論を学んだ後、1998年に渡英。ロンドンの英国王立音楽大学、大学院古楽科にてN.ロジャース、S.ロバーツの各氏に声楽を、J.リンドベルイ氏にリュートを師事。2002年より仏国のパリ市高等音楽院古楽科にてコルネットをJ.テュベリ氏に師事。2007年にディプロマを取得し、卒業。アンサンブル「エリマ」、「カンタル・ロンターノ」、「カンパニー・オートルムズュール」など、ヨーロッパの主要なバロックオーケストラやアンサンブル等と共演、またCDやラジオ・フランス、BBCの為の録音に参加する等、特に初期バロック音楽の専門家として国内外で活躍中。「アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ」主宰。

小澤絵里子 ヴィオラ・ダ・ガンバ
フェリス女学院短期大学音楽科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを神戸愉樹美氏に師事、ベルギー、日本においてW.クイケン氏に指導を受ける。1984年より神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団メンバーとして、京都国際音楽祭、NHK・TV「栄光の弦楽器」、NHK・FM名曲リサイタル、NTV、TV朝日「題名のない音楽会」、バークレー古楽フェスティバル等に出演し、国内各地はもとよりアメリカ、カナダ、ベルギー、ドイツ、フランスで好評を博す。2023‐24年人気アニメ「葬送のフリーレン」の音楽に参加。ギタルラ社・東京古典楽器センター、池袋コミュニティカレッジ講師。

杉本周介 オルガン
米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各 地で演 奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハ アカデミー・バロック オーケストラ」その他 多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽の楽しさを伝 えるトークコンサート を多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導 やワークショップも行っている。2020年中軽井沢の修道院に設置されているオルガンの名器によるCD 「定旋律の煌めき」をリリース。2022年CD書籍「Selva d’amore」を執筆。八ヶ岳の麓に在住。近所の 落葉松林を歩くのが日課。

【公演のお知らせ】若き作曲家たちの挑戦

ムジカ・ロゼッタ古楽コンサート Vol.34
響き合う情感への旅路
1620年代を駆け抜けた
「若き音楽家たちの挑戦」

積極的な感情表現を導き、革命的な音楽の世界を切り拓いた巨匠モンテヴェルディの影響を受け、個性豊かな若者たちが新しい音楽表現に果敢に挑んだ。彼らの瑞々しい音楽を追い、その革新の源泉に迫る。

八ヶ岳公演:2025年5月3日 開場14:00 開演14:30

八ヶ岳中央高原キリスト教会礼拝堂(長野県諏訪郡原村原山)

ご予約・お問い合わせ:ムジカ・ロゼッタ
こちらのフォームからご予約できます
https://forms.gle/YecJmEWepMKjpniK8

私たちは意識しているかどうかには関係なく、世の中で生きている上で自己の発想に制約を設けている場合が多いように見受けられる。「人生やりたいことをやっていいんだよ」と人から言われることがあっても、なかなか踏み出すことができない。安定した現場を離れて違う世界に飛び込むことはとても勇気がいることだし、失敗したらどうしよう、という想像がその志を諦めさせることもあるかもしれない。ただ、先行した人たちの中に輝かしい英雄がいた場合は話がちょっと変わってくる。「そんなルートもあったのか!」とその人の踏み跡を歩いてみたくなる。いつも通っている道とは違った風景が見え、整備されていない険しい稜線は緊張感が高く、その分自分の足で歩いている確かで生命感溢れる新鮮な感覚がある。17世紀初頭そのルートを切り開いたのはモンテヴェルディ(Verdi緑+Monte山)であり、彼が切り開いた道が、続く若者たちに未踏の道を辿って頂を目指すことへの挑戦心を湧き上がらせる。彼らが挑んだ足跡はやがて多くの人々が歩く主要な道になっていくのである。(杉本周介)

出演:
ソプラノ 原謡子
コルネット 上野訓子
バロックヴァイオリン 丹沢広樹
サックバット 小野和将
オルガンと解説 杉本周介

演奏曲:

Claudio Monteverdi (1567-1643):
O quam purchla es (Ghirlanda sacra 1625)

Alessandro Grandi (1590-1630):
O quam purchla es (Ghirlanda sacra 1625)
Justus Germinabit canto con doi violini e fagotto o trombone (Motetti con Sinfonie Op.8)

Dario Castello(1602-1631):
Sonata Duodecima (Sonata Concertate in stil moderno Libro Secondo 1629)

Biagio Marini (1594-1663):
La Giustiana
La Albana(Affetti Musicali Op.1 1617) 

八ヶ岳公演:前売一般¥3800 前売ペア¥7000 学生¥2500
高校生以下無料 当日¥4000
※大変恐れ入りますが未就学児様はご入場いただけません

演奏者プロフィール:

原謡子 ソプラノ
東京学芸大学卒。主に中世、ルネサンス、バロックから古典派の歌曲を中心に演奏活動を行う。古楽 アンサンブルでソリストを務めるほか、グレゴリオ聖歌とパイプオルガンとの交互唱、リュートソン グやフォルテピアノ伴奏によるソロ公演を開催。また古楽歌唱とJazz演奏家との共演、ケルト民謡を 演奏するなど時代やスタイルの幅を広げて活動している。CD「雪下の水音」「鷲の羽音島」「The Scenery of Old Songs」を、草枕社よりCDBook『Selva d’amore]』をリリース。古楽歌唱を花井哲郎 氏に学んだほか、故クラウディオ・カヴィーナ氏、ドロン・シュライファー氏らの指導を受ける。古 楽・音楽企画運営事務局Musuca Rosetta代表。https://musicarosetta.com

上野訓子 コルネット

大阪音楽短期大学器楽科卒業後、コルネットを濱田芳通、B.ディッキー、W.ドンゴワ、J.テュベリの各 氏に師事。スイス・バーゼルスコラカントゥルムにて学んだ後、渡仏。パリ市高等音楽院古楽科にて、コ ルネット奏者として同音楽院では初のディプロマ取得者として満場一致で卒業。ヨーロッパの主要古楽ア ンサンブルのメンバーとして、各地のコンサートやオペラ、録音、テレビに出演。近年にはコンチェル ト・イタリアーノ東京・神奈川公演、バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会、CD録音に参加。関西ではコルネット とサクバットによるアマチュアグループ「ヒストリカル・ウィンドアンサンブル」を立ち上 げ指導を行うなど,活動を展開している。

丹沢広樹 バロックヴァイオリン

2000年より国内外で研鑽を積み08年「Cembalism!!」︎ を録音、翌年NHK -FMに収録曲で生出演。同年 「Sonar Cantando」での神奈川公演が月刊「音楽の友」誌にて『年間コンサートベスト10』に選ばれ、 2010,12年伊ブレーシャ国際音楽祭に招聘されるほか、多数のレコーディング、公演に参加。2019年 Buxtehude作曲の「Membra jesu nostri」を静岡音楽館AOIにて主催。2021年より弦楽奏者の目線でクラ シック音楽史500年の裏表を紐解くPT「Vittorio Barocco」を開始。http://www.violinistan.com/

小野和将 サックバット

浜松市出身。洗足学園音楽大学にてトロンボーンを専攻。同大を卒業後渡仏し、パリ地方音楽院、ヴェル サイユ地方音楽院トロンボーン科に入学。トロンボーンと並行してヴェルサイユ音楽院とヴェルサイユ大学 提携の修士課程でトロンボーンの古楽器であるサックバットを学び、同課程を修了。古楽器を使用したル ネサンス、バロック音楽の録音、演奏会に出演。トロンボーンを栗田雅勝、ジャック・モージェ、ギヨー ム・コテ=デュムーランに、サックバットをクレール・マッケンタイヤー、ジョン=ジャック・エルバンの 各氏に師事。完全帰国後、エクス・ノーヴォ、アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ、プロムジ カ使節団、バッハ・コレギウム・ジャパン、コンチェルト・レオノルソ等の公演に出演。古楽振興協会ム ジカ・アンティカ浜松役員、フィルハーモニックウインズ浜松団員。 https://kazumasaono1664.wixsite.com/trombone

杉本周介 オルガン

米国、スイスで作曲、チェンバロ、ピアノ、オルガンを学ぶ。16~18世紀の様々な鍵盤楽器を中心に国内各 地で演 奏活動を行っている。古楽アンサンブル「コントラポント」「山梨バッハ アカデミー・バロック オーケストラ」その他 多数の古楽アンサンブルで通奏低音奏者を務めてきた。バロック音楽の楽しさを伝 えるトークコンサート を多数プロデュースしているほか、作編曲の活動、鍵盤楽器やアンサンブルの指導 やワークショップも行っている。2020年中軽井沢の修道院に設置されているオルガンの名器によるCD 「定旋律の煌めき」をリリース。2022年CD書籍「Selva d’amore」を執筆。八ヶ岳の麓に在住。近所の 落葉松林を歩くのが日課。

各館の交通案内

《八ヶ岳公演》

原村八ヶ岳自然文化園下のまるやち湖駐車場から森の小径を徒歩2分

※教会は森の中のためナビでは検索できません ご不明の方はお問合せください

※お身体が不自由な方はお問合せください

ツアーご案内

下田公演《特別公演》: 2025年5月8日(木)
開場17:30  開演18:00
稲生沢こども園ホール(静岡県下田市立野34)

静岡公演: 2025年5月9日(金)
開場18:30  開演19:00
札の辻クロスホール (静岡市葵区呉服町1−30 6階)

浦安公演: 2025年5月10日
開場:18:30   開演:19:00
J:COM 浦安音楽ホール4階 ハーモニーホール (千葉県浦安市入船1-6-1)
ご予約・お問い合わせ:一般社団法人 音学舎 info@ongaku-sha.com

【公演のお知らせ】聖なる調べの諧謔

ムジカロゼッタ 古楽コンサートin八ヶ岳 Vol.33

聖なる調べの諧謔

2024年11月2日(土) 14:00開場 14:30開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会礼拝堂

裕福な商人の娘として生を受けたキアラ・マルガリータ・コッツォラーニは、18歳でミラノの聖ラデコンダ修道院に入った。歌の名手として知られ、修道女たちの音楽指導をしていた。その歌と作曲の才能は高く評価され、生涯のうちに少なくとも4巻の曲集を出版した。

台本作家を父に持つバルバラ・ストロッツィはヴェネツィアの知識人が集まるサークルで、15歳頃から歌を披露し、次第に頭角を表した。演奏・作曲・出版で生計を立てる職業音楽家として、また、四人の子どもを持つシングルマザーとして、腕一本で世を渡り歩いた自立した女性だった。

演奏曲目
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677)
聖なる音楽への情感 Op.5(1655) より
「マリアの生まれしときに」他

キアラ・マルガリータ・コッツォラーニ(1602-1678)
聖なる調べの諧謔 Op.3(1648)より
「おお、輝かしき日よ」他

原謡子(ソプラノ)
笠原雅仁(バリトン/テオルボ)
杉本周介(オルガン)

前売一般¥3500 前売りペア¥6500  学生¥1500
小中高生無料  当日¥4000

 

【公演のお知らせ】アフェットの予感

アフェットの予感

2024年7月14日(日)
13:00開場  13:30開演
studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)

一般¥3500  ペア¥6500

16世紀末のイタリア。ハルモニア(調和)を基盤としたルネサンス・ポリフォニー。その厳格な様式美の中で即興的な変奏法として生み出された分割小食の技法が次第に「情感(アフェット)の表現として歩み始めた。バロック初期の大胆なコンチェルターテに至るその足取りを辿る。

G.P.パレストリーナ=F.ロニョーニ編 「野山は花の賑わい」
C.デ・ローレ=G.B.ボヴィチェッリ編「別れの時」
T.クレキヨン=G.ダッラ・カーサ編 「小さな花」
D.カステッロ ソナタ第2番、第3番 他

コルネット 上野訓子
ソプラノ 原謡子
バロックヴァイオリン 丹沢広樹
オルガン/アルピコルド 杉本周介

 

【公演のお知らせ】「森と少女と永遠と」クロージングコンサート

『樹々と 〜The Scenery of Old Songs』

フォトグラファー、藤井春日さんの撮影拠点でもある八ヶ岳の空気感で編曲を施したイギリス諸島の古い歌やオリジナルソング、ピアノ曲。作編曲家の顔も持つ原村在住の杉本周介が八ヶ岳に広がる森の静かな時間を音にしてお届けします。

2024年7月17日(水)
13:30開場 14:00開演
サローネ・フォンタナ(世田谷区祖師谷4−9−24)
小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅より徒歩10分

原謡子 うた
杉本周介 ピアノ・作曲/編曲

演奏曲:
Gartan Mother’s Lullaby /Scarborough Fair /夜明け前/凍れる池/白樺/そらは/落ち葉の道/さよならのさらい/遺志/夏の終わりに 他

「まだ緊張が取れない私をようやく普段の自分に導いてくれたのは、この厳しさと表裏一体の針葉樹の森の、包み込むような闇であった。暗くなった森で風が静かにささやいている。鳥達の鳴き声が夜明けに聞こえる種類と同じようなものになり、やがて残された闇の音楽だけが聞こえてくる。葉の緑をさらに色濃くした木々や草達も、今日一日の仕事を終えたかのように、静寂な表情を取り戻している。(杉本周介著「ペンションをやってみよう!」より)

【公演のお知らせ】「森と少女と永遠と」オープニングコンサート

『森への誘い 〜女流詩人アン・ハンターの世界』
イギリスの女流詩人アン・ハンターの英語詩によるハイドンのオリジナル・カンツォネッタ

八ヶ岳の在住のフォトグラファー、藤井春日さんの写真展「森と少女と永遠と」のオープニングとクロージングで演奏させていただきます。それぞれ、内容が変わります。こちらはオープニング・コンサートのご案内です。

2024年7月6日(土)・7月7日(日)
13:30開場 14:00開演 (両日共)
サローネ・フォンタナ (世田谷区祖師谷)
小田急線 祖師ヶ谷大蔵駅より徒歩10分

入場料:¥3000

18世紀末、ロンドンの社交界で知識人が集まるサロンを展開していた女流詩人アン・ハンター。女性らしい瑞々しい感性がみなぎる英語詩に、当時ロンドンを訪れていた巨匠ハイドンが、そっと寄り添うように曲をつけて1794年と1795年に出版した歌曲集。

演奏曲目:
アン・ハンター 詩
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 曲
さすらい人/牧歌/追憶/甘い痛み/絶望/忠実な愛/精霊の歌/人魚の歌/妙なる声

原謡子 ソプラノ
杉本周介 フォルテピアノ