午後から用事で教会へ。
まるやち湖は氷に覆われているものの、池の縁は透明な水が空を鏡のように映し出す。
落葉松が柔らかい影を森の小径に描く。昨秋の記憶が刻まれた落葉の間からは今にも緑の草が顔を出しそう。
小川のせせらぎは輝き、礼拝堂の祭壇にも昼下がりの陽光が滲む。
高原にも確かに春が来ている事に気がついた。
ムジカ・ロゼッタ|信州八ヶ岳山麓の音楽企画・音楽教室
初めての茨城県。冬になるとスーパーの野菜は茨城県産が多くなるので、お世話になっている県でもある。つくば市に入ってみての第一印象は道が広〜い!美しい並木道が延々とまっすぐ、しかも片側二車線でどこまでも続いている。アメリカみたい。
リハーサルをしていると、運営の方が大きくて美味しいイチゴやお菓子など、心温まる差し入れを次々と届けてくださる。茨城は道も人の心も広い!リハーサル後は器楽メンバーで赤提灯のぶら下がる居酒屋で飲みニケーション。楽器調整へのこだわりなど、話は尽きない。ボトルで注文した焼酎がカラに・・・
本番は歌声が通る響きを持つ会場で、メンバーのユーモアたっぷりのトークも交えて終始和やかに進行。ニコラ・ポルポラのチェロ協奏曲ではソリストの髙橋弘治さんが快演!歌手のお二人も、気持ちがジワリと伝わる歌声を聴かせてくれた。運営の方々にも大変細やかに、また温かく対応していただき、本当に感謝の思いで一杯。聴衆の皆様も、終演後たくさんお声をかけてくださり、こちらが大感激。素敵な街だなあと実感。
あと3回、静岡(24日)、伊那(25日)、下諏訪(26日)あるので、愉快なメンバー達と楽しい公演をお届けしていきたいと強く思った。
いよいよ来週に迫ってきましたスターバト・マーテルツアー。
先日のリハーサルの模様をちょっとだけスライドショーにしてみました。(映像編集は素人芸ですいません)
今回のツアーはその地域を拠点に活躍する二組の歌手の方が出演します。
つくば、伊那、下諏訪公演 ソプラノ 浦野純子 メゾソプラノ 熊崎志津子
静岡公演 ソプラノ 山田祐規子 メゾソプラノ 野田広美 “雰囲気だけ・・” の続きを読む
昨日はつくば(3月12日)、長野県公演(3月25日伊那、26日下諏訪)に出演する歌手のお二人との合わせだったが、今日は静岡(3月24日)に出演する歌手とのリハーサル。
アンサンブルもお互いの個性が分かり合え、表現したい方向性に向かって、皆がアイデアを出し合える、より親密な合奏となってきた。
今回は、テンポ感など若干極端な設定にしているが、初合わせの静岡組も動じずに息を合わせての余裕のある歌唱。
午前中はコンサート前半に演奏するニコラ・ポルポラのチェロ協奏曲の練習。髙橋弘治さんの確かな技巧と音楽性が光るチェロ独奏が圧巻。
1日8時間の2日間はハードだが、経験豊富で実力のある演奏者に囲まれて、自分自身の勉強になる非常に内容の濃い時間となった。
練習の為に会場を貸して下さった芦野さんの激励の乾杯で、ツアーの成功を祈念。
ハモンドオルガンはゴスペルやロックなどで1960年代からよく使われているオルガン。回転する歯車にコイルを近づけて、歯車の凹凸との間の微妙な距離の変動により発生する磁気を電気信号に変えて、それを真空管で増幅させ音を作るという極めてアナログな電気楽器。しばらく弾いていなかったせいか、楽器を立ち上げることができなくなってしまった。シンクロナスモーターという歯車を回転させる駆動部分に電圧がかかっていないようだ。素人では修理できる範囲ではないと考え、著名なハモンドオルガンのエンジニアの方に修理を依頼した。とはいえ、ご多忙なエンジニアの方が無駄足を踏まないために、オルガンの状況を判断するためのご指示を受けながら配線などの簡単な診断をしている。 “ハモンドオルガンの不調と点検” の続きを読む
今日は3月25日に予定されているスターバト・マーテルの公演会場であるカトリック伊那教会での歌手のリハーサルに。伊那は南信州らしい開放的で明るい都市の印象。カトリック伊那教会の聖堂は昭和35年に完成した歴史のある建物で、スペインからやってきたという精巧な聖像やレリーフが厳かな雰囲気。
今日は歌手の立ち位置の可能性などを検討しながら、スターバト・マーテルの前半の曲を中心に練習。美しい聖堂に響き渡るお二人の歌声で、ますます本番が楽しみになる午前中になった。伊那公演は3月25日午後!ご興味をお持ちの方は下記のフォームからお問い合わせください。 “伊那の教会とローメン” の続きを読む
ぐずついた天気のせいか、気分まで湿っぽくなってくる。どことなく落ちつかず、あれこれ無駄な考えにふりまわされる。
気分転換に新しく手に入れたパソコンを試しに使って録音してみた。やはりPro Toolsは使いやすい。
もう15年位前に作った曲。
2月だというのに雨が狂ったようにデッキに叩きつける。雪は負けじと地面に這いつくばっているが、この時季の両者の勝負の行方は初めから分かっている。
春の気配は子ども達の成長を見る親のように嬉しくも感じられるものであるが、立ち位置が変われば時は無情に過ぎてゆくものでもあることを思い出す。
四旬節(受難節)に合わせて3月12日から26日までつくば市、静岡市、長野県伊那市、長野県下諏訪町の4ヶ所で、ペルゴレージのスターバト・マーテルの公演を行います。ナポリ楽派の流れをくむ大変繊細な表現に富む名曲。これを地元長野県でバロックのオリジナル編成で演奏できることはとても感慨に深いものがあります。 “スターバト・マーテル” の続きを読む