【公演のお知らせ】聖なる調べの諧謔

ムジカロゼッタ 古楽コンサートin八ヶ岳 Vol.33

聖なる調べの諧謔

2024年11月2日(土) 14:00開場 14:30開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会礼拝堂

裕福な商人の娘として生を受けたキアラ・マルガリータ・コッツォラーニは、18歳でミラノの聖ラデコンダ修道院に入った。歌の名手として知られ、修道女たちの音楽指導をしていた。その歌と作曲の才能は高く評価され、生涯のうちに少なくとも4巻の曲集を出版した。

台本作家を父に持つバルバラ・ストロッツィはヴェネツィアの知識人が集まるサークルで、15歳頃から歌を披露し、次第に頭角を表した。演奏・作曲・出版で生計を立てる職業音楽家として、また、四人の子どもを持つシングルマザーとして、腕一本で世を渡り歩いた自立した女性だった。

演奏曲目
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677)
聖なる音楽への情感 Op.5(1655) より
「マリアの生まれしときに」他

キアラ・マルガリータ・コッツォラーニ(1602-1678)
聖なる調べの諧謔 Op.3(1648)より
「おお、輝かしき日よ」他

原謡子(ソプラノ)
笠原雅仁(バリトン/テオルボ)
杉本周介(オルガン)

前売一般¥3500 前売りペア¥6500  学生¥1500
小中高生無料  当日¥4000

 

【公演のお知らせ】アフェットの予感

アフェットの予感

2024年7月14日(日)
13:00開場  13:30開演
studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)

一般¥3500  ペア¥6500

16世紀末のイタリア。ハルモニア(調和)を基盤としたルネサンス・ポリフォニー。その厳格な様式美の中で即興的な変奏法として生み出された分割小食の技法が次第に「情感(アフェット)の表現として歩み始めた。バロック初期の大胆なコンチェルターテに至るその足取りを辿る。

G.P.パレストリーナ=F.ロニョーニ編 「野山は花の賑わい」
C.デ・ローレ=G.B.ボヴィチェッリ編「別れの時」
T.クレキヨン=G.ダッラ・カーサ編 「小さな花」
D.カステッロ ソナタ第2番、第3番 他

コルネット 上野訓子
ソプラノ 原謡子
バロックヴァイオリン 丹沢広樹
オルガン/アルピコルド 杉本周介

 

【公演のお知らせ】「森と少女と永遠と」クロージングコンサート

『樹々と 〜The Scenery of Old Songs』

フォトグラファー、藤井春日さんの撮影拠点でもある八ヶ岳の空気感で編曲を施したイギリス諸島の古い歌やオリジナルソング、ピアノ曲。作編曲家の顔も持つ原村在住の杉本周介が八ヶ岳に広がる森の静かな時間を音にしてお届けします。

2024年7月17日(水)
13:30開場 14:00開演
サローネ・フォンタナ(世田谷区祖師谷4−9−24)
小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅より徒歩10分

原謡子 うた
杉本周介 ピアノ・作曲/編曲

演奏曲:
Gartan Mother’s Lullaby /Scarborough Fair /夜明け前/凍れる池/白樺/そらは/落ち葉の道/さよならのさらい/遺志/夏の終わりに 他

「まだ緊張が取れない私をようやく普段の自分に導いてくれたのは、この厳しさと表裏一体の針葉樹の森の、包み込むような闇であった。暗くなった森で風が静かにささやいている。鳥達の鳴き声が夜明けに聞こえる種類と同じようなものになり、やがて残された闇の音楽だけが聞こえてくる。葉の緑をさらに色濃くした木々や草達も、今日一日の仕事を終えたかのように、静寂な表情を取り戻している。(杉本周介著「ペンションをやってみよう!」より)

【公演のお知らせ】「森と少女と永遠と」オープニングコンサート

『森への誘い 〜女流詩人アン・ハンターの世界』
イギリスの女流詩人アン・ハンターの英語詩によるハイドンのオリジナル・カンツォネッタ

八ヶ岳の在住のフォトグラファー、藤井春日さんの写真展「森と少女と永遠と」のオープニングとクロージングで演奏させていただきます。それぞれ、内容が変わります。こちらはオープニング・コンサートのご案内です。

2024年7月6日(土)・7月7日(日)
13:30開場 14:00開演 (両日共)
サローネ・フォンタナ (世田谷区祖師谷)
小田急線 祖師ヶ谷大蔵駅より徒歩10分

入場料:¥3000

18世紀末、ロンドンの社交界で知識人が集まるサロンを展開していた女流詩人アン・ハンター。女性らしい瑞々しい感性がみなぎる英語詩に、当時ロンドンを訪れていた巨匠ハイドンが、そっと寄り添うように曲をつけて1794年と1795年に出版した歌曲集。

演奏曲目:
アン・ハンター 詩
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 曲
さすらい人/牧歌/追憶/甘い痛み/絶望/忠実な愛/精霊の歌/人魚の歌/妙なる声

原謡子 ソプラノ
杉本周介 フォルテピアノ