原村古楽合唱団コンサート報告

5月20日に、原村の八ヶ岳中央高原キリスト教会で行われた
原村古楽合唱団のコンサートで、オルガンとイタリアンヴァージナルを
演奏させていただきました。
コンサートではおよそ100名のお客様をお迎えして、
イギリス・ルネサンスの重要な作曲家ウィリアム・バードの
合唱曲の他にヴィオラ・ダ・ガンバの合奏、
鍵盤曲が演奏され、バードの様々な側面が楽しめる内容でした。
指揮の花井哲郎先生が冒頭にユーモアたっぷりの解説をしたあと、
プログラムを切れ目なく駆け抜けました。

 

原村古楽合唱団コンサート

古楽合唱の第一人者、花井哲郎先生率いる原村古楽合唱団の演奏会が
八ヶ岳中央高原キリスト教会で開かれます。
今回はイギリス・ルネサンスの最も重要な作曲家の一人
ウィリアム・バードの宗教曲の他に、
ヴィオラ・ダ・ガンバの合奏曲などがプログラムに入っています。
私もオルガンとイタリアンヴァージナルで合計3曲を演奏予定です。
全ての曲がウィリアム・バードの作曲によるものなので、
これを聴くと、ちょっとイギリスの音楽に親しみが湧くかもしれません。

原村古楽合唱団ペンテコステ演奏会
『英国ルネサンスの音楽』

演奏:原村古楽合唱団
指揮:花井哲郎

特別出演:
ガンバ・コンソート:北田契子、園山結里、市川雅敏、小泉美千代
ソプラノ独唱: 原謡子
オルガン/イタリアン・ヴァージナル:杉本周介

2018年5月20日(日)15:00開場 15:30開演
八ヶ岳中央高原キリスト教会

前売一般 ¥1800  前売ペア¥3000  当日¥2000

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吉野剛広ギャラリーイベント

友人で画家の吉野剛広さんの個展が長野県諏訪郡富士見町の夢屋ギャラリー(JR信濃境駅前)で行われています(4月30日まで)。吉野さんの作品は鮮やかな色彩で描かれた心象風景がモチーフで、観る人を不思議な世界へと誘ってくれます。「はらむら古楽祭」のイラストも吉野さんが毎年描いてくださっています。森をテーマに描き続けて、近年は森の動物のオブジェも制作しています。

4月21日(土)14:00からギャラリーイベントがあり、私もそこで演奏をさせていただきます。今回は原謡子と共にハイドンやモーツァルトの歌曲を数曲シュタインモデルのフォルテピアノを持ち込んで、吉野さんとの対談の合間に演奏します。普段は寡黙な吉野さんなので、どんなお話が聞けるのか、今から楽しみです。

当日参加も可能ですが、お茶が用意されるので可能なら事前にお申込みいただけると助かるそうです。0266-64-2196(夢屋)参加費はドリンク付きで千円です。

吉野さんの絵画と演奏を組み合わせた動画を作りましたのでよかったらご覧ください。

八ヶ岳やまびこホール

fullsizeoutput_259山梨県北杜市の八ヶ岳やまびこホールで開かれた、17世紀北ドイツの最も重要な作曲家の一人ブクステフーデの代表作「我らがイエスの御体」の演奏会にチェンバロで出演させていただきました。指揮をしたのは山梨大学教育学部で教鞭をとる片野耕喜教授で、片野氏が日頃指導する合唱団「甲府コレギウム・アウレウム」に加えて県内外で活躍する豪華なソリスト陣をピリオド楽器によるオーケストラ「山梨バッハアカデミー・バロック・オーケストラ」で支えました。

昨年11月にもほぼ同じメンバーで演奏しましたが、合唱団にとっては3回目となると余裕が生まれ、さらに表現を追い込めたりできたので、説得力が増したように思います。前回よりも合唱団のアンサンブルがとても綿密になっていたのでとても驚きました。ソリスト人の歌も感情のこもった温かいものでした。お客様も大勢ご来場くださったので、とても良い公演だったと思います。

山梨県は近場とあって、普段はなかなか参加できない打ち上げに。やはりこれがあると一つのイベントを力を合わせてやり切れたという実感があるのでよかったと思います。この公演を通じて真摯に音楽に向かっている演奏家の方々との出会いがあり、打ち上げの席でも楽しく交流をさせていただきました。こうして繋がったご縁に感謝して、大切にしていきたいと思いました。

聲と弦のあいだに

うたとピアノで巡るスコットランド、アイルランド、イングランドの民謡のライヴ『聲と弦のあいだに』では、たくさんのお客様にお越しいただきました。本当にありがとうございました。よく口ずさむこれらの民謡を今の自分の観点で見つめ直し編曲を試みてみる、というコンセプトで初めてのプロジェクトでした。クラシックのように人の書いた譜面ではなく、自分で書いた楽譜を弾くのはまた違った感覚でとても面白く思いました。このプログラムをそっくりそのままCDにしたものを当日リリースしました。

茅野市民館のスタッフの皆さんが本当に丁寧にサポートしていただきました。音響の方は何度も客席で聴き直して時間をかけて音を作ってくださいました。ピアノや歌手が一番映えるようにいろいろな工夫を暮らした舞台照明や、予想以上にお客様がお見えになったときに咄嗟の判断で全てを円滑に進行させてくださった外回りのスタッフの方の機転には、本当に頭が下がります。受付や物販を担当してくださった4名の友人にも、心より感謝。

うたとピアノのライヴ

うたとピアノの静かなライヴ

春の企画です。古いうたばかりですが、きっとよくご存知の曲も多いはず。

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『聲と弦のあいだに』

うたとピアノだけでシンプルに楽しむ
アイルランド、イングランド、スコットランドの民謡

うた 原謡子  ピアノ 杉本周介

3月10日(土)14:00開場 14:30開演
茅野市民館 アトリエ

前売一般 ¥2500 ペア ¥4000  当日¥2800
チケット取り扱い: 茅野市民館、NPO法人サポートC

下記のフォームからも問い合わせが可能です。

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きよしこの夜

もうすぐクリスマス。原村は毎日氷点下の世界です。

有名なクリスマスの賛美歌を編曲してみました。

真夜中のミサ リハーサル

12月22日に東京・三鷹の風のホールで上演されるシャルパンティエの「真夜中のミサ」の

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器楽リハーサルのため東京へ。今回は若い演奏者たちが新しい合奏団を組んでの企画。合唱団は公募ですでに40名の方が練習に励んでいらっしゃるということだ。世代が違う演奏者たちとの交流は新鮮な楽しい気分になる。

自分が古楽を始めた頃は古楽器のCDを見つけることも、一冊の楽譜を入手することも大変だった。それだけ情報も少なく、楽器も少なかった。そんな時代から見れば、今の若手はスタートラインから違うからか、もっと自然で自由に楽しんでいるように見受けられ、少しばかり羨ましくもある。

オルガン調律出張

小渕沢に工房を構える草苅オルガンの調律助手で横浜へ。12月にコンサートを控えているので、事前の調整調律。今年完成したばかりの美しいオルガンだが、一夏を過ぎて細かい調整が少しずつ乱れてきているので、特にリード管の鳴り方を調整する。真鍮の薄いリードをかすかに曲げたり、削ったりして根気よく狙った音に近づけていく。とても時間がかかる作業である。

こうした楽器のメンテナンスの作業から演奏にも関係するいろいろなことを学べる。また、一つの楽器が鳴らす美しい音というものは、なかなか奇跡に近いものでもあることが実感させられる。世の中には当たり前なんていうことは、一つもないのかもしれない。

ブクステフーデの宗教曲

ブクステフーデ『我らがイエスの御体』

北ドイツバロックの最も重要な作曲家の一人、ブクステフーデの大規模な宗教作品を演奏する23621712_10213972953859120_8488517229452998626_n機会を山梨大学のプロジェクトでいただいた。イエスへの想いが詰まった歌詞を、決して複雑ではないが情感溢れる表現で埋め尽くされた作品。

大勢のソリスト歌手と合唱とが絡むので、そのアレンジだけでも大変だが、片野教授が持ち前の統率力でまとめていらっしゃった。学生や一般社会人が混じった合唱団の声が、大きなホールいっぱいに広がっていた。