年の瀬バロック

甲府市在住のソプラノ歌手川口聖加さんが主宰するナーブル企画によるソプラノとカウンターテナーによるヘンデルプログラム。カンターテナーには川口さんのデン・ハーグ王立音楽院留学時代のご学友のエニーコ・ルクさんを香港からお招きしての豪華版。お二人を支える我らが通奏低音隊は若手気鋭のチェリスト島根朋史さんとベテランリュート奏者金子浩さんと私のチェンバロで固めた。

歌手のお二人は好演でお客様から大きな拍手が沸き起こっていた。通奏低音隊で頑張ったトークも好意的に受け入れられたようで一安心。

企画段階からお手伝いをさせていただいたので、終演の際に見たたくさんのお客様の良い表情にほっと胸をなでおろした。

kingswell

華麗なるバロックダンス

長野県阿智村の南信州チャペルで行われたバロックダンスとヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロによるコンサート。ガンバ奏者の品川聖さんプロデュースで今年10周年を迎える記念すべき公演。ダンサーの岩佐樹里さんの華麗なる踊りにガンバ奏者の品川聖さんの優雅なガンバが寄り添う凝った企画。チェンバロは8ft&4ft各一列という筋金入りのフレミッシュ。ショートオクターヴにして音域を稼ぐも、弦の少なさが響板への弦圧を軽くしているからか、開放感のある鳴りの良さが好印象。会場も響きの良い素敵な空間。

当日は子供達向けのショートプログラム、ルネサンスダンスのワークショップも開催。演奏会には大勢のお客様をお迎えして、ヴェルサイユの裏事情の話などで大いに盛り上がった。

お寺で唱歌

templeご縁があり、岐阜県のお寺の行事で演奏をさせていただいた。親鸞上人に関わる重要な行事だったそうで、沢山の門徒さんたちが集まっていた。歴史を感じる古いお寺で、貴重な機会となった。持ち込んだオルガンは山葉の49鍵で大正10年頃のもの。歌もオルガンも広い本堂でよく響いた

続・相馬黒光のオルガンプロジェクト

相馬黒光(新宿中村屋の創業者)のオルガンプロジェクトの続編、岡谷市のマリオプラザさんの企画で120年前に作られた西川オルガンに再会。明治日本の大先輩方の熱い想いが鍵盤から伝わってくる、そんな楽器でした。熱心なお客様と公演後のお食事会(お酒付き)が嬉しい日でした。細やかな対応を頂いたマリオプラザのスタッフの皆さんと今日お会いした全ての方に、私達を応援してくださっている全ての皆様に感謝。

パーセルツアー

千曲市坂井銘醸 昭和蔵IMG_0075

パーセルツアーのスタートは千曲市の古い酒蔵。現在ではこの場所では醸造を行っていないそうですが、
日本酒造りの歴史を今に伝える博物館的な役割を果たしています。
演奏会場は昭和蔵という広い蔵で壁に、使われている木の板にこの蔵で行われた醸造の
歳月の重みを読み取ることができます。
コンサートの後、社長さんにこの施設内のお店で美味しいお蕎麦や天ぷら、
卵焼きをご馳走していただきました。
ここのお蕎麦はオススメです。戸倉駅から歩いてすぐです。

フィリア美術館IMG_0077

山梨県北杜市小淵沢町にあるフィリア美術館での第二公演。絵画、版画が展示されているスペースでアカデミックな雰囲気の中演奏をさせていただくことができました。響きの良い空間にはクオリティの高いパイプオルガンも設置されており、一曲はオルガンで通奏低音を弾いてみました。たくさんのお客様にお出かけいただき、感謝です。

石川県白山市 Kamino Cafe71714148_1418387608327550_4613697793993736192_n

白山の山あいの集落にあった牛舎を改築しておしゃれなスペースに生まれ変わった建物。まだ開店して一年というカフェですが、白山を愛するオーナーさんの細やかさですでに地元の方々に愛されるお店になっている印象。店内は調度品からお皿までとにかくおしゃれでオーナーさんのこだわりが随所に光ります。コンサートというよりライヴですが、満席状態で大変盛り上がりました。石川県での公演は輪島さん製作の美しいスピネットを演奏させていただきました。

石川県白山市 金澤古楽堂秋のコンサート72471753_1408524669307260_6859502739571867648_o

いつもお世話になっているピアノ技術者でチェンバロ製作も行っている輪島忠雄さんが主催する金澤古楽堂の秋のコンサートに出演させていただきました。畑の中に立つアート&クラフト交流館というスペースで、よく響く会場の窓からはのどかな田園風景が広がります。こちらも会場いっぱいのお客様に熱心に聴いていただきました。

静岡市 ミュージアムカフェ ピリパラ74473760_1434024416763869_926061220362977280_n

千秋楽は静岡。ベンドサイドスピネットを貸していただいていた方に楽器をお返しに行くのにくっつけてコンサートを開かせていただきました。静岡の音楽関係者が集まり、ちょっとコアな内容の話もできて楽しい公演でした。終演後は静岡の音楽仲間たちとの打ち上げで、静岡の熱い音楽魂にエネルギーをいただきました。

パイプオルガンってどんな音?

「パイプオルガンって、どんな音?」
お話と演奏の会
山梨県北杜市小淵沢町のフィリア美術館にあるパイプオルガン。オルガンの名工草苅徹夫氏が1990年に完成させた、11ストップの小ぶりな楽器ですが、透徹した響きに定評のある素晴らしいオルガンです。
近年は館の事情でオルガンを使った催事は殆ど行われていませんでしたが、オルガンの面白さを広く知っていただきたいという館長さんの想いに応えて、ささやかなデモンストレーションを行うことになりました。
オルガンの仕組みやそれぞれの笛の音色の特徴など、実際に鳴らしながら解説するイベントです。初めてオルガンをナマで耳にする方が、「こんな音もするんだ」とか、「音がでる仕組みがなんとなく分かった」と面白く感じていただけたら嬉しいです。また草苅オルガンの魅力を少しでもお伝えできたらと思います。
通常の入館料のみでどなたでもお楽しみ頂けます。ご予約も不要ですので、気が向いたら絵画鑑賞と合わせて気楽にお立ち寄り頂ければ幸いです。各回大体同じような解説で30分程度のデモンストレーションを予定しています(演奏曲は変えます、多分…(^^))。
8月12日(月)11時〜
8月17日(土)11時〜
9月8日(日)11時〜
入館料 大人500円 小人300円
フィリア美術館
0551-36-4221
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3476-7667520357_2165149046943928_727040450275311616_n

オルガンの修理編

オルガン修理の助手で鎌倉へ。オルガンを立ち上げると、弱々しい音が鳴ったかと思うと、すぐに音が出なくなる。送風関係のトラブル。送風機からのダクトを開閉するシャッターを調節する、ふいごからの紐が経年劣化で切れていたのが原因。トラブル自体は単純だが、音が出なくなって教会の方々は気が気でなかったと想像。
新しい紐に交換すると、文字通り息を吹き返し、鳴りっぷりの良い力強い音色が堂内に響き、作業完了。
由比ヶ浜の目と鼻の先という条件もあり、潮風の影響で金属は腐蝕気味。ヒストリカルな楽器のように、パイプもなかなか渋い色に。
因みに昭和初期の美しいレトロな建物で、文化財条例の関係かクーラーは設置されていないので、かなり堪えました(^^)

 

鷲の羽音島巡礼記

昨年末に妖精の版画家、太田二郎さんが出版した物語『鷲の羽音島巡礼記』に付随する
音楽CDを制作させていただきました。
物語は人生の意味を見失った青年が
神秘の島「鷲の羽音島」へ巡礼の旅に出る場面から始まります。
青年はそこで色々な人々や出来事に出逢っていく中で
自己の実存に立ち返ってゆくというお話を、
太田氏特有の深い洞察と優しい文体で綴ったものです。
出版記念として、昨年12月に東京の神楽坂のギャラリーで
お話と音楽のイベントを行いましたが、
今回そのイベントを少し形を変えて原村でもやってみようということになりました。

音楽は1540年にヴェネツィアで出版された
ムジカ・ノーヴァという曲集に含まれるリチェルカーレを
富士見町在住の小渕晶男氏が製作したイタリアン・ヴァージナルで演奏します。
原謡子もルネサンスの歌を歌います。
太田氏の朗読とともに妖精の世界へ巡礼してみませんか?

太田二郎 朗読
原謡子 うた
杉本周介 イタリアンヴァージナル

7月27日(土)13:30開場 14:00開演
studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)
入場料 一般2500

主人公の青年が「鷲の羽音島」へ旅立つシーンのスケッチを太田さんが描いてくれました。

 

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聲と弦のあいだに 三重公演

7月14日(日

昨年春に行ったうたとピアノによる『聲と弦のあいだに』を、三重県松坂市で演奏させて頂きます。私が幼少の頃からお世話になっている三重県のジャズピアニストの方が私達の公演を聴いて、一度地元に紹介したいということでお声をかけて頂きました。

イギリス、スコットランド、アイルランドの民謡を私なりに編曲したものばかりです。

ライブハウスでの演奏で、いつもの環境とは違うので、どんな風に受け止めていただけるのか、今からとても楽しみです。

https://youtu.be/4_v6M4Zdlzc

ジャスライブ

南信州のジャスギタリスト、岡只良さんに誘われて、原村自然文化園のデリ&カフェKで、オルガントリオのライブ。

オールオリジナルナンバーで、どうなるかと。大人気ドラマーの橋本学さんの華麗なるドラミングで会場が盛り上がり、楽しい夜。

に、しても200Kgあるハモンドオルガンは重いのであった。