弦と笛と聲による古楽コンサート

個の表現への解放
16世紀から17世紀 ポリフォニーからコンチェルターテへ

数学的均整と宇宙的な調和を重んじたルネサンス音楽、誇張された対比により劇的な感情の表出を求めたバロック音楽。二つの世紀を分断するこの深い谷に果敢に橋を架けていった作曲家たちの求めた音とは?音楽史上最も過激な転換点の一つに焦点を当てます。

O.ラッスス:「スザンナはある日」  G.バッサーノ編
ローレ:「別れの時」  G.B.ボヴィチェッリ編
ローレ:「宝石でもなく、金でもない」  G.D.カーサ編
G.P.da パレストリーナ:「わたしはこんなに傷ついて」  F.ロニョーニ編
D.カステッロ:現代的なソナタ・コンチェルターテ第2巻より
ソナタ第4番/ソナタ第8番/ソナタ第10番

A.グランディ:独唱のためのモテット集より「おお 清きものよ」

丹沢広樹(バロックヴァイオリン)
細岡ゆき(ルネサンスリコーダー)
島根朋史(ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックチェロ)
原謡子(ソプラノ)
金子浩(リュート)
杉本周介(オルガン、アルピコルド)

2022年6月24日(金)海老名公演
海老名市文化会館 小ホール
小田急小田原線・相鉄線「海老名駅」西口より徒歩5分
JR相模線「海老名駅」東口より徒歩5分

昼の部 15:00開場 15:30開演

夜の部 18:30開場 19:00開演

2022年6月 25日(土) 八ヶ岳公演

茅野市民会館 コンサートホール
JR中央本線「茅野駅」東口隣接

13:30開場 14:00開演

前売一般 ¥3500
前売ペア ¥6500
高校生以下¥1500
(当日券各¥300増)

チケットのご予約はフォームからが便利です

https://forms.gle/mQSk9Y7SLVMpXwFP7

問い合わせ&チケット予約

ムジカ・ロゼッタ 070-4430-0666
ヴィットーリオ・バロッコ 090-1749-2951
フラウト・カンタービレ事務局  050-5240-0345

新型コロナウイルス感染予防対策へのご協力のお願い

•当日発熱等の風邪の症状を自覚される方、新型コロナウイルス感染賞に感染した方と濃厚接触された方はご入場をご遠慮ください。
•会場へのご入場の際はマスクの着用をお願い申し上げます。手指の消毒にご協力下さい。
•公演直前の感染状況によりやむをえず公演を中止する場合がございます。

弦楽器の運指法の歴史をめぐるレクチャーコンサート

春の弦楽器講習会の講師陣によるレクチャーコンサートです。
弦楽器の演奏法の遍歴を解説しながら、その音色の移り変わりに迫ります。
普段はなかなか聞けない弦楽器の演奏にまつわるお話を交えて
初期バロックから古典派、ロマン派の運指法、運弓法を見て聴いて味わう小さなコンサートです。

5月14日(土)17:15開演 (17:00頃開場) studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)
出演:
丹沢広樹
森澤麻里江 (ヴァイオリン)
島根朋史(チェロ)
杉本周介(チェンバロ他、賛助出演)

入場料:一般¥3500(定員30名様 要予約)

̶̶̶̶̶ 曲目 -̶̶̶

G.P.daパレストリーナ=F.ロニョーニ編
「野山は花の賑わい」

D.カステッロ
ソナタ 第10番 (現代的なソナタ・コンチェルターテ集第二巻より)

G.チェルベット
チェロのためのソナタ 二短調 Op.2-12

~休憩~

J.S.バッハ
無伴奏チェロ組曲 第二番より

前奏曲 その他 L.v.ベートーヴェン
ヴァイオリンソナタ 『春』より第二楽章

A.ドヴォルザーク=島根朋史編
「新世界」の主題による変奏曲

F.シューベルト
アヴェ・マリア

春の公演のご案内【八ヶ岳公演満員御礼】

【八ヶ岳公演満席となりました ありがとうございます】

【平塚公演 残席少々あります】

霞がかった八ヶ岳に緊張の溶けたような風が吹いています。そろそろ空気が春めいてきました。
四月にはリコーダーの名手細岡ゆきさんを招いて歌とリコーダー、オルガンで温かみのあるこじんまりとした公演を計画中です。会場は豊かな響きをもつ文化的な場所、小淵沢のフィリア美術館です。
この公演は細岡さんの活動拠点でもある神奈川の素敵な洋館でも行う予定です。

ゴールデンウィークの初日二日間です。八ヶ岳は木々の芽吹きの頃でしょうか。キリスト教の暦では復活祭後の週末です。
18世紀前半ドイツの人気作曲家ゲオルグ・フィリップ・テレマンが作曲した復活祭後第一主日に演奏されるカンタータ「青銅の城壁の上に」を演奏します。リコーダーのオブリガートを伴い、18世紀のルター派らしいカンタータのスタイルはバッハのカンタータに通じるものがありなかなか聴きごたえがあります。
その他、ヘンデルが詩人バルトルド・ハインリヒ・ブロッケスの詩に音楽をつけた9つのドイツアリアから3曲お送りします。自然の営みの中に神の御業を垣間見る自然讃歌が多く含まれており、リラックスした曲想はこの季節にぴったりと思いました。
テレマン、ヘンデルのそれぞれのリコーダーのためのソナタも挟んで変化に富んだ内容でお送りしたいと思います。

コロナ対策のため定員の制限をしております。ご興味をお持ちいただけましたら
お早めにお問い合わせください。

原謡子 ソプラノ
細岡ゆき バロック・リコーダー
杉本周介 ポジティフオルガン

ムジカロゼッタ古楽コンサート vol.22
「花咲く春の戯れ」
テレマンの慈愛とヘンデルの自然讃歌

【八ヶ岳公演】【定員に達しました ありがとうございます】
4月29日(金・祝)開場14:00  開演14:30
フィリア美術館 (山梨県北杜市小淵沢町)
協力:フィリア美術館

【平塚公演】【残席少々ございます お早めに】
4月30日(土)開場13:30  開演14:00
旧横浜ゴム平塚製造所記念館 八幡山の洋館 神奈川県平塚市

前売 ¥3500
学生 ¥1500
当日 ¥3800 *当日券の有無はお問い合わせください

暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

暗黒に差す静謐な光
17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集
12月26日(日) 14:00開場 14:30開演
茅野市民館 コンサートホール

原謡子 ソプラノ   品川聖  ヴィオラ・ダ・ガンバ
金子浩 テオルボ/バロックリュート  杉本周介オルガン/チェンバロ
前売一般¥3500 前売ペア¥6500
当日¥3800 高校生以下¥1500

この公演も11月のリュートに引き続き落ち着いた内容です。ちょっと歴史の教科書を開くと16世紀はマルチン・ルターが宗教改革を牽引し、カトリックとは分派したプロテスタントが浸透し始めます。17世紀にはこの勢力とカトリック側の勢力が対立し、宗教戦争が始まります。そこに利権を得ようとした他の国々も参戦し、泥沼化してしまいます。30年戦争と言われています。 “暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集” の続きを読む

秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート

晩秋の憂いと優しさ(其の二)
ジョン・ダウランド リュート歌曲集
2021年11月27日(土) 13:30開場  14:00開演
studioR (原村自然文化園正門前)

原謡子  ソプラノ
金子浩  ルネサンス・リュート
杉本周介 イタリアン・ヴァージナル (賛助出演)

リュート伴奏による歌曲の王道とも言える内容です。ジョン・ダウランドは1563年イギリス生まれでエリザベス朝後期を中心に活躍したリュート奏者でした。残されている作品のほとんどはリュートの独奏曲やリュート伴奏の声楽作品であり、 “秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート” の続きを読む

7月24日 初期イタリア歌曲 追加公演決定!

7月24日(土)原謡子&金子浩による17世紀モノディ歌曲追加公演決定!(22日公演は定員に達しております)。
盛夏の緑深まる原村中央高原のstudioRで聴くイタリアの熱い想いのこもった歌曲の数々。時に繊細に、時に大胆に、この時代の歌は人を惹きつけてやまない魅力がいっぱいです。
カッチーニの作品を主に、フレスコバルディ、サンチェスなどのモノディの世界を見渡せる内容です。杉本周介による解説もあります。
2021年7月24日(土)
16:00開場16:30開演
原謡子 ソプラノ
金子浩 テオルボ/アーチリュート
前売¥3500 当日¥3800
お申し込み、お問い合わせは下記のいずれかのフォームでも受付しております。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfg_eZ6xszoyeixF8qi9122YQS530R636wcz7CImAyRBFiL4A/viewform

今後のイベント予定 リュート歌曲ワークショップ その1

リュート伴奏のモノディのワークショップ

今年のロゼッタはモノディづいてます(笑)7月22日~25日(予定)にリュートの金子浩さんを招いて歌曲のワークショップやコンサートを計画して います。今回はモノディ様式の重要な作曲家ジュリオ・カッチーニが1601年に出版した「新しい音楽」、1614年「新しい音楽とそれを記述する新しい方法」をテーマに、歌の愛好家の皆さんを対象にリュートの伴奏で公開レッスンなどを二日間にわたって行う予定です。期間中に原謡子の歌唱と金子さんによるカッチーニの作品を集めたコンサートを企画しています。ワークショップはリュート(テオルボ、アーチリュート)による通奏低音で経験豊富な金子さんの伴奏と歌唱指導を受けられる受講枠の他に、それらのレッスンを聴講することもできるようにします(感染症の状況により検討)。

ワークショップに先立って6月初めあたりからこれらの作品の歴史的立ち位置や、カッチーニ自身が書いた詳細な序文から適切な歌唱法を学ぶ会を3回程度のシリーズにわたって行います。詩行のアクセントの位置に対応した通奏低音との関係などといった理論的な読み解き方や当時の活版印刷の楽譜などにも触れるなど、全体像を掴むことがねらいです。ある程度楽譜が読める方なら理解できるような解説を考えていますので、歌う歌わないに関わらず初期バロックの歌に少しでもご興味のある方はこの「学ぶ会」にもご参加いただけたらと思います。スケジュールはお問い合わせいただいた皆さんのご都合をお伺いしつつ決定します。歌唱については原謡子の歌唱レッスンも受け付けています。歌唱のレベル、経験は問いません。味わい深い初期バロックの歌唱の世界を垣間見てみませんか?ぜひお気軽にお問い合わせください。

コンサート:ヘンデルの時代に国境を越えた作曲家たち

ムジカ・ロゼッタ 古楽コンサートin八ヶ岳 Vol.18

「ヘンデルの時代の国境を越えた作曲家たち」

茅野市民館 コンサートホール

6月19日(土)18:45開場 19:15開演

ソプラノ:原謡子 バロックヴァイオリン:丹沢広樹

バロックチェロ:島根朋史  リュート:金子浩

チェンバロ:杉本周介

一般前売¥3500  当日¥3800     高校生以下¥1500

ヘンデル公演専用お申し込みフォーム

https://forms.gle/HiNoiTYXAnYyNi76A

久しぶりに本業の分野であるバロック音楽の自主企画をおこないます。生の音を聴いていただける演奏会の開催が難しい時期ではありますが、せっかく開催するのだから演奏家たちがやりたい音楽をやりたい放題やってみよう、そしてお客様にも一緒に楽しんでいただこうという企画です。といってもコンサートには趣旨が必要です。今回はより良い活動の場を求めて国境を越えていった18世紀のフリーランス的な活動をしていた音楽家たちをテーマにしました。ヘンデルはドイツ出身で、若い頃にイタリアで腕を上げ、当時の音楽の消費国イギリスで活躍しました。イタリアのヴァイオリンの奇才ヴェラチーニもロンドンや、ドイツのザクセン選帝侯の居城で活動をしました。これらの作曲家はその名声が国外にも知れ渡っていたということと、そういう場所に出かけていって活動をした方が経済的にも有利だと考えたのでしょう。

今回丹沢広樹さんが独奏に選んだヴェラチーニはフィレンツエの生まれで若くしてヴァイオリンの名手として知られるようになった人物です。ヴァイオリンという楽器を巧みに使い倒して、弦楽器独自の世界観を熱く伝えようとするその作風は、当時としても、今日の私たちの耳にも斬新なものとして受け止められるモノです。

チェロの島根朋史さんが選んだジャコッベ・チェルベットは北イタリア生まれ。ユダヤ系の血を引くチェルヴェットは楽器のコレクターや仲介をしていたとも伝えられています。1739年頃からイギリスに居住して劇場のチェロ奏者として活躍しました。長寿を全うした人物でもあります。その作風は華美になりすぎない芯の太い印象で、それがチェロという楽器の音色ととてもマッチしています。楽器のことを知り尽くしている人物が作曲したという印象をここでも味わうことができます。

原謡子はヘンデルのイタリアン・カンタータを歌います。ヴァイオリンのオブリガート付きのカンタータでとても華やかな印象です。さすがオペラの作曲家ヘンデルが作っただけあって、そのメロディラインの情感の豊かさは他を寄せ付けないほどの高みを感じます。

リュートの金子浩さんはただいま選曲中ですが、バロックリュートのソロを披露してくれることになっています。

いつもお世話になっている茅野市民館でのコンサートですが、感染症の影響で現在のところ客席の定員を三分の一以下の90名様に減らしての公演を予定しています。途中換気を入れたりするなど様々な対策をしての開催ですので、皆様には検温や手指消毒などご協力をいただくこともあるかと思います。こんな時だからこそ安全に音楽を楽しみたいものです。そしてお客様がきた時よりも元気になっていただければ嬉しく思います。

久しぶりの自主企画とあって私たちにとってとても思い入れのある公演になります。ぜひ、皆様と会場でお会いできますことを何よりも楽しみにしています。

 

ケルティックBand Live 2020@デリ&カフェK

 ケルティックBand Live @デリ&カフェK

12月27日  17:30開場 19:00開演

¥2800+ワンオーダー満席となりました

12月28日  14:30開場 15:30開演

入場料 ¥2500(中学生以下¥1500)+ワンオーダー

両日とも定員が50名様です。

場所  デリ&カフェK(八ヶ岳自然文化園内)

ご予約 お問い合わせは下記フォームより承っております。

原謡子(歌)

小嶋佑樹(ティンホイッスル、アコーディオン、バグパイプ)

丹沢広樹 (バイオリン、ヴィオラ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ)

橋本学  (バウロン、パーカッション)

原謡子が仲間を集めてケルト音楽のライヴを年末に行うことになりました。彼女は昨年11月に「ケルティック・クリスマス」というライヴをヴァイオリンの丹沢広樹さんと行いましたが、今年はさらにゴージャスなメンバーが結集します。ケルト音楽といえばバグパイプやホイッスルが思い浮かびますが、それらの楽器の名手小嶋祐樹さんと親しくなり、いよいよ本格的なケルティック・サウンドが実現します。小嶋さんはもともとスコットランドのハイランド・バグパイプを吹いていたそうですが、さらにスパニッシュ・バグパイプをスペインで学び、同地のコンペティションで優勝するなど、第一人者として国内各地で多忙な演奏活動をされています。ホイッスルやボタンアコーディオンも演奏し、ひとり四役くらいは軽く演じることができる稀有な方です。また富士見町在住の打楽器奏者の橋本学さんもケルト音楽で最も重要な打楽器「バウロン」を取り憑かれたようにマスターし、ケルト感が倍増してきました。これに丹沢広樹さん名物のノリの良いフィドル(ヴァイオリン)が動き回るという構図は、聴く前からワクワクしてきます。演奏されるナンバーはアイルランドのダンスチューンやスコットランドの民謡調の楽曲などの予定です。 

会場となるデリ&カフェKはすでに原村中央高原のランドマークとなりつつある場所です。原村をこよなく愛する素敵なスタッフさん達が、今回の企画にも全面的に協力してくださっています。なんとも心強いことです。イベントをたくさん手掛けているので感染症対策もしっかりサポートしてくださいます。そして、なんと27日は月イチのビール半額デーとなっています!イベントフード、ワンコインフードのオーダーも可能です。ぜひ少し早めにご来場いただいて(17:30開場)、軽く食事をしながらビールを片手にケルト音楽を楽しんでいただければと思います。気分はもうオトナの「アイリッシュパブ」です。

翌日の28日は遅めの昼公演です。この日はデリ&カフェKの2020年営業最終日にもなっているので、一年の締めくくりとして大きく盛り上がっていきたいと思います。店長さん曰く、「年末年始休業に入るので、ビールの樽を空にして終わりたい!」そうですので、皆様のご協力をお待ちしております。楽しいダンス音楽をお子様ご家族様にも楽しんでいただけるように中学生以下の料金設定もあります。普段は本格的なライヴに連れて行くことを躊躇されている方も気兼ねなくご参加ください。コンセプトは「みんなで楽しもう!」です。こちらもワンコインフードが二種類と各種ドリンク・アルコールが提供可能です。

 

 

秋のロゼッタコンサート

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英国のバロック音楽

ブロードウエイ・ミュージカルやハリウッッド映画では劇中で歌われた歌が人々の心を捉え、大ヒットしスタンダードナンバーになることがあります。「虹の彼方に」は「オズの魔法使い」、「ムーンリバー」は「ティファニーで朝食を」などなど、劇や映画を知らなくても音楽は知っていることもあります。そんなスタンダードナンバーは現代アメリカの専売特許ではありません。

17世紀のイギリスでは「清教徒革命」によって劇場が閉鎖に追い込まれました。そして1660年に王政復古によって劇場が解禁になり、演劇が大好きなロンドンの人々は再び劇場へ殺到します。文豪ジョン・ドライデンなどが名作を世に送り出し、劇中では歌が歌われ、器楽が奏でます。その中に人々の心を捉える歌が少なからずありました。そのようなヒットチューンメーカーの一人がヘンリー・パーセル(1659-1695)です。イギリスは海外からの音楽家を好んでいた時代があり、イギリス人作曲家で名を挙げた人は多くありません。そういう意味でパーセルはビートルズの次にイギリスで有名な作曲家と言えるかもしれません。

パーセルの歌曲の卓抜した部分というのは、英語という言語で書かれた歌詞の抑揚や意味と音楽のイントネーションがこの上なく自然に、溶け込んでいる点です。英語という私たちにとっても馴染みのある言葉もありますが、言葉を語るようにメロディが割り当てられているので、よく歌詞が聞き取りやすのです。しかもその単語の意味を音型が説明しているので、詩がより深く心に響いてきます。この妙技は紙面で説明できるものではありません。コンサートの中で実例を演奏しながら噛み砕いて説明したいと思っています。

パーセルが活躍した17世紀後半のロンドンでは、ヴィオラ・ダ・ガンバがまだまだ好んで使われていました。今回は5月にstudioRで演奏していただいて大変好評をいただいたガンバ奏者の品川聖さんに通奏低音を担当していただくというとても贅沢な編成です。17世紀のイギリスではハープシコード(チェンバロ)ももちろんありましたが、それより小型のベンドサイド・スピネットという楽器が裕福な人々の間に流行しました。小型なので場所と取らないという利点もありますが、なんといってもその渋い中低音域が特徴的で、パーセルの歌曲の通奏低音にはベストマッチです。山梨、静岡公演では静岡県の友人から、石川公演では金澤古楽堂の輪島氏製作の素晴らしいベンドサイド・スピネットをお借りして、当時の音に迫りたいと考えています。そして原謡子の歌声。これで気分はもうコベントガーデン近くの館の一室です。

山梨公演は北杜市小淵沢(富士見町の隣)のフィリア美術館が会場です。大展示室は響きの良い素敵な空間で、素晴らしいパイプオルガンもあります。プログラムの1曲はこのオルガンでも伴奏してみたいと思っています。周囲にはリゾナーレというリゾートホテルもあり、おしゃれなブックカフェや素敵なショップが立ち並ぶ通りがあり、コンサート前後も楽しめます。ちょっと車を走らせると八ヶ岳リゾートアウトレットもあります。秋の午後、コンサートとともに素敵な休日を楽しんでいただければ幸いです。

このプログラムは石川県白山市から静岡市と、日本海と太平洋を結ぶ中部日本縦断ツアーになっているので、色々な方々や風景に出会えるのを今から楽しみにしています。

ソプラノ 原謡子  ヴィオラ・ダ・ガンバ 品川聖  ベンドサイドスピネット 杉本周介

前売一般 ¥3000  前売ペア¥5500  当日¥3500  高校生以下¥1000 

(チケットはフィリア美術館でも取り扱っていただいております)

9月29日(日) 13:30開場 14:00開演

フィリア美術館(北杜市小淵沢町)

中部日本縦断ツアー (入場料等の詳細は会場により異なります)

9月28日(土)    坂井銘醸 昭和蔵 (長野県千曲市戸倉)

10月5日(土)    Kaminocafe(石川県白山市)

10月6日(日)    吉野工芸の里 アート&クラフト交流館

                              (石川県白山市)

10月20日(日)ギャラリー&カフェ ピリパラ(静岡市)