イタリアの恋歌
バロックの恋愛歌の歌詞を眺めてみると、その表現の強さにまず驚いてしまうことがあります。よくあるパターンにせっかく抱いた恋心もなかなか成就しないことで、悲しみや裏切りや憎しみに変わってしまうことがあります。表現の強さの程度の差こそあれ、こういったことは現代の私たちも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?さっさと諦めたら良いと自分でもわかっているのに、なかなか叶わなかった恋のしがらみを断ち切れない行き場を失った気持ちの表現など、昔の詩人は闊達な表現でそれを文字に書き落としています。自由な表現の意欲に満ち溢れた時代の作曲家たちはそれらを、歌手が語るように歌えるモノディ様式で甘美な楽曲をたくさん残してくれました。
これは昔の人たちの歌というよりは、今に生きる私たちの心を扱った内容だとも思えます。その表現が言葉も旋律も細部まで考え抜かれた表現で、私たちに語りかけてきます。人生は一度きりのドラマでもあり、そこに含まれる一見ネガティブに思える出来事や気持ちも、とらえ方(表現)によってかけがえのない生きている証にもなりえると、これらの作品は気づかせてくれるような気がするのです。
タルクィニオ・メールラ、クラウディオ・モンテヴェルディ、ジローラモ・フレスコバルディなど
テノール 長尾譲
ソプラノ 原謡子
リュート 佐藤亜紀子
チェンバロ 杉本周介
茅野公演は大山智子の朗読が付きます。内容がより身近になります。
7月22日(土)14:00開場14:30開演
茅野市民館 コンサートホール
8月6日(日)13:30開場14:00開演
全日警ホール(市川市八幡市民会館)
前売 ¥2500 当日¥3000 高校生以下¥1000
お問い合わせ、お申し込みは下記のフォームよりお願いします。

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原村公演
移動日










サクバット
17世紀に入るまでサクバットは金管アンサンブルの花形楽器でした。これを野心溢れる初期バロックの作曲家たちは独奏楽器として使い始めたのです。今回プログラムに入っているジョバンニ・マルティーノ・チェザーレのLa Hieronyma(1621年)というカンツォンは現時点で最古のサクバットの独奏曲です。その他、音楽の最先端を発信したヴェネツィアからはジョバンニ・ピッキとダリオ・カステロという二人の鬼才の作品を用意しました。そして、今回はこれらの作品が声楽と絡めて演奏していたことから、ソプラノの原謡子にも参加してもらい、当時の新しい音楽の姿を感じていただけるよう演出してみました。
24日早朝ヴァイオリンの平波智映ちゃんと出発。静岡市に早めに到着したので、山ではなかなか食べられない本格的なお寿司で昼食。会場は満席。お客様も温かく最後まで集中して聴いてくださったのがとても嬉しかった。静岡組の歌手は経験もあり終始安定した演奏で、楽しかった。19:00開演だったが、ホールの退縮時間が21:00となっていて、慌ただしく撤収。メンバーを引き連れて我が家に夜半に到着。












