オルガンの修理編

オルガン修理の助手で鎌倉へ。オルガンを立ち上げると、弱々しい音が鳴ったかと思うと、すぐに音が出なくなる。送風関係のトラブル。送風機からのダクトを開閉するシャッターを調節する、ふいごからの紐が経年劣化で切れていたのが原因。トラブル自体は単純だが、音が出なくなって教会の方々は気が気でなかったと想像。
新しい紐に交換すると、文字通り息を吹き返し、鳴りっぷりの良い力強い音色が堂内に響き、作業完了。
由比ヶ浜の目と鼻の先という条件もあり、潮風の影響で金属は腐蝕気味。ヒストリカルな楽器のように、パイプもなかなか渋い色に。
因みに昭和初期の美しいレトロな建物で、文化財条例の関係かクーラーは設置されていないので、かなり堪えました(^^)