丘や野山は花のよそおい

サクバット

山梨大学で教鞭を執るトロンボーン奏者大内邦靖准教授の発案で、17世紀初期の北イタリア由来のカンツォンやソナタを中心としたコンサートを企画しました。サクバットはルネサンスからバロック期のトロンボーン。音量が現代のトロンボーンと比較して穏やかだが、男性の声に近い歌唱的な音色が特徴。今回は大内先生のリサイタルという目的もあり、サクバットの世界を知っていただく良い機会になると思います。 “丘や野山は花のよそおい” の続きを読む

スターバト・マーテル・ツアー

静岡公演

image124日早朝ヴァイオリンの平波智映ちゃんと出発。静岡市に早めに到着したので、山ではなかなか食べられない本格的なお寿司で昼食。会場は満席。お客様も温かく最後まで集中して聴いてくださったのがとても嬉しかった。静岡組の歌手は経験もあり終始安定した演奏で、楽しかった。19:00開演だったが、ホールの退縮時間が21:00となっていて、慌ただしく撤収。メンバーを引き連れて我が家に夜半に到着。

伊那公演

今回のツアーで最も曲の内容と一致するカトリック伊那教会。オルガンを祭壇に向かって配置していたので、メンバーを見渡すたびに十字架のキリスト像が目に入ってくる。そのせいか普段感じられないくらい強い感情が胸に沸き起こって来た。コンサート直前にお願いして私一人が教会の方とマリア様への想いに関してのお話をお伺いできたこともとても良かった。思えば歌手のお二人からこのスターバト・マーテル公演の企画のお話をいただいたのが昨年の4月。ほど一年間曲の解釈や歌唱法、お客様へのプレゼンテーションの方法など、準備を重ねて来た。Quando Corpusの前奏を振り始めた時、その一年が今ここに集約されているのだと思い、胸が苦しくなり、なぜか全身が痺れてきた。挑戦して最後まで全力で歌いきってくれた歌手のお二人、それを温かく見守ってくれた地元の聴衆の方々、限界の表現に果敢に挑んでくれた最高の器楽メンバー。私にとってこれは本当に思い出に残る公演になった。

下諏訪公演

ついにツアーファイナル。朝起きると雪が積もっていた。木々に化粧をするような白い雪景色は、普段都市に住む器楽メンバーたちへの神様からのプレゼントと思えるくらいだった。開場してみると満席で椅子の調達がギリギリになる程の聴衆に恵まれた。4公演目となると、メンバーも曲への親密度が増し、曲の中での表現に新しい工夫もあり、楽しい合奏ができた。歌手も回数を重ねるごとに表現に深みが増した。今日で終わってしまうのが惜しいとメンバーみんなが思えるツアーとなった。お越し下さったお客様、細やかなご配慮をいただいた運営スタッフの皆様へ心より感謝したい。ありがとうございました!

春の気配

午後から用事で教会へ。

まるやち湖は氷に覆われているものの、池の縁は透明な水が空を鏡のように映し出す。

落葉松が柔らかい影を森の小径に描く。昨秋の記憶が刻まれた落葉の間からは今にも緑の草が顔を出しそう。

小川のせせらぎは輝き、礼拝堂の祭壇にも昼下がりの陽光が滲む。

高原にも確かに春が来ている事に気がついた。

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つくば

初めての茨城県。冬になるとスーパーの野菜は茨城県産が多くなるので、お世話になっている県でもある。つくば市に入ってみての第一印象は道が広〜い!美しい並木道が延々とまっすぐ、しかも片側二車線でどこまでも続いている。アメリカみたい。

リハーサルをしていると、運営の方が大きくて美味しいイチゴやお菓子など、心温まる差し入れを次々と届けてくださる。茨城は道も人の心も広い!リハーサル後は器楽メンバーで赤提灯のぶら下がる居酒屋で飲みニケーション。楽器調整へのこだわりなど、話は尽きない。ボトルで注文した焼酎がカラに・・・

本番は歌声が通る響きを持つ会場で、メンバーのユーモアたっぷりのトークも交えて終始和やかに進行。ニコラ・ポルポラのチェロ協奏曲ではソリストの髙橋弘治さんが快演!歌手のお二人も、気持ちがジワリと伝わる歌声を聴かせてくれた。運営の方々にも大変細やかに、また温かく対応していただき、本当に感謝の思いで一杯。聴衆の皆様も、終演後たくさんお声をかけてくださり、こちらが大感激。素敵な街だなあと実感。

あと3回、静岡(24日)、伊那(25日)、下諏訪(26日)あるので、愉快なメンバー達と楽しい公演をお届けしていきたいと強く思った。

雰囲気だけ・・

いよいよ来週に迫ってきましたスターバト・マーテルツアー。
先日のリハーサルの模様をちょっとだけスライドショーにしてみました。(映像編集は素人芸ですいません)

 

今回のツアーはその地域を拠点に活躍する二組の歌手の方が出演します。

つくば、伊那、下諏訪公演  ソプラノ 浦野純子  メゾソプラノ 熊崎志津子
静岡公演 ソプラノ  山田祐規子  メゾソプラノ  野田広美 “雰囲気だけ・・” の続きを読む