湧水コーヒー

今年の八ヶ岳は全く冬らしくない暖かさで、先日は大雨が降りました。雪がないのは楽ですが、まるで無いと、ちょっと寂しくもあります。

昨日は練習の合間に気分転換に富士見高原にある稗の底廃村跡にある西出口という湧水に水を汲みに行ってきました。春のような陽気で、泉の周りには羽虫がとんでいるという、2月の八ヶ岳とは思えない様子でしたが、山がもたらす水の恵みをいただいてきました。

その様子をコーヒーの抽出シーンを含めクラヴィコードの演奏とともに動画にアップしましたので宜しかったらご覧ください。

個性的なオルガン

録音の打ち合わせで軽井沢にある修道院を訪ねました。

針葉樹の板を内壁に使った美しい御堂には名匠草苅氏の製作した

9ストップのオルガンがバルコニーに設置されています。

修道院という場所柄コンサートなどは行われないのですが、

このオルガンは本当に音が個性的で素晴らしいので、私のお気に入りの楽器です。

試奏を録音してきましたので、ちょっと編集して動画を作りました。

言葉を喋るような子音の強いこのオルガンの独特な発音がとても楽しいです。

https://youtu.be/tW-oBfDdlwU

西南学院チャペルコンサート

1月11日に福岡の西南学院チャペルで行われたコンサート「嘆きと賛美」に通奏低音で出演させていただきました。監修と指揮は宗教音楽の専門家である安積道也先生、合唱は広島のエリザベト・シンガーズ、それを支える通奏低音はテオルボの笠原雅仁さん、チェロの髙橋弘治さんという編成。

ドメニコ・スカルラッティのスターバト・マーテルはなかなか演奏する機会のない曲で、10声が絡み合う難曲。コンサート後半はシュッツの「音楽による葬送」という大変充実した内容。

指揮の安積先生は宗教音楽の専門家とあって、曲成立のバックグラウンドや、歌詞の行間に読み取れる意味などを深く掘り下げた解釈、そして求心力のある指導が大変素晴らしく思いました。限られた時間の中で難曲に挑むアンサンブルをしっかりとまとめ上げるそのリテラシーの高さには尊敬に値するものがありました。今後はドイツの教会音楽の大学で教鞭をとられるということで今回は福岡でのラストコンサートでした。さらなるご活躍を祈ります。

今回も素敵な演奏仲間に恵まれ、福岡という場所もあり、オンもオフも楽しい3日間でした。

年の瀬バロック

甲府市在住のソプラノ歌手川口聖加さんが主宰するナーブル企画によるソプラノとカウンターテナーによるヘンデルプログラム。カンターテナーには川口さんのデン・ハーグ王立音楽院留学時代のご学友のエニーコ・ルクさんを香港からお招きしての豪華版。お二人を支える我らが通奏低音隊は若手気鋭のチェリスト島根朋史さんとベテランリュート奏者金子浩さんと私のチェンバロで固めた。

歌手のお二人は好演でお客様から大きな拍手が沸き起こっていた。通奏低音隊で頑張ったトークも好意的に受け入れられたようで一安心。

企画段階からお手伝いをさせていただいたので、終演の際に見たたくさんのお客様の良い表情にほっと胸をなでおろした。

kingswell

華麗なるバロックダンス

長野県阿智村の南信州チャペルで行われたバロックダンスとヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロによるコンサート。ガンバ奏者の品川聖さんプロデュースで今年10周年を迎える記念すべき公演。ダンサーの岩佐樹里さんの華麗なる踊りにガンバ奏者の品川聖さんの優雅なガンバが寄り添う凝った企画。チェンバロは8ft&4ft各一列という筋金入りのフレミッシュ。ショートオクターヴにして音域を稼ぐも、弦の少なさが響板への弦圧を軽くしているからか、開放感のある鳴りの良さが好印象。会場も響きの良い素敵な空間。

当日は子供達向けのショートプログラム、ルネサンスダンスのワークショップも開催。演奏会には大勢のお客様をお迎えして、ヴェルサイユの裏事情の話などで大いに盛り上がった。

お寺で唱歌

templeご縁があり、岐阜県のお寺の行事で演奏をさせていただいた。親鸞上人に関わる重要な行事だったそうで、沢山の門徒さんたちが集まっていた。歴史を感じる古いお寺で、貴重な機会となった。持ち込んだオルガンは山葉の49鍵で大正10年頃のもの。歌もオルガンも広い本堂でよく響いた

続・相馬黒光のオルガンプロジェクト

相馬黒光(新宿中村屋の創業者)のオルガンプロジェクトの続編、岡谷市のマリオプラザさんの企画で120年前に作られた西川オルガンに再会。明治日本の大先輩方の熱い想いが鍵盤から伝わってくる、そんな楽器でした。熱心なお客様と公演後のお食事会(お酒付き)が嬉しい日でした。細やかな対応を頂いたマリオプラザのスタッフの皆さんと今日お会いした全ての方に、私達を応援してくださっている全ての皆様に感謝。

パイプオルガンってどんな音?

「パイプオルガンって、どんな音?」
お話と演奏の会
山梨県北杜市小淵沢町のフィリア美術館にあるパイプオルガン。オルガンの名工草苅徹夫氏が1990年に完成させた、11ストップの小ぶりな楽器ですが、透徹した響きに定評のある素晴らしいオルガンです。
近年は館の事情でオルガンを使った催事は殆ど行われていませんでしたが、オルガンの面白さを広く知っていただきたいという館長さんの想いに応えて、ささやかなデモンストレーションを行うことになりました。
オルガンの仕組みやそれぞれの笛の音色の特徴など、実際に鳴らしながら解説するイベントです。初めてオルガンをナマで耳にする方が、「こんな音もするんだ」とか、「音がでる仕組みがなんとなく分かった」と面白く感じていただけたら嬉しいです。また草苅オルガンの魅力を少しでもお伝えできたらと思います。
通常の入館料のみでどなたでもお楽しみ頂けます。ご予約も不要ですので、気が向いたら絵画鑑賞と合わせて気楽にお立ち寄り頂ければ幸いです。各回大体同じような解説で30分程度のデモンストレーションを予定しています(演奏曲は変えます、多分…(^^))。
8月12日(月)11時〜
8月17日(土)11時〜
9月8日(日)11時〜
入館料 大人500円 小人300円
フィリア美術館
0551-36-4221
山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3476-7667520357_2165149046943928_727040450275311616_n

鷲の羽音島巡礼記

昨年末に妖精の版画家、太田二郎さんが出版した物語『鷲の羽音島巡礼記』に付随する
音楽CDを制作させていただきました。
物語は人生の意味を見失った青年が
神秘の島「鷲の羽音島」へ巡礼の旅に出る場面から始まります。
青年はそこで色々な人々や出来事に出逢っていく中で
自己の実存に立ち返ってゆくというお話を、
太田氏特有の深い洞察と優しい文体で綴ったものです。
出版記念として、昨年12月に東京の神楽坂のギャラリーで
お話と音楽のイベントを行いましたが、
今回そのイベントを少し形を変えて原村でもやってみようということになりました。

音楽は1540年にヴェネツィアで出版された
ムジカ・ノーヴァという曲集に含まれるリチェルカーレを
富士見町在住の小渕晶男氏が製作したイタリアン・ヴァージナルで演奏します。
原謡子もルネサンスの歌を歌います。
太田氏の朗読とともに妖精の世界へ巡礼してみませんか?

太田二郎 朗読
原謡子 うた
杉本周介 イタリアンヴァージナル

7月27日(土)13:30開場 14:00開演
studioR (八ヶ岳自然文化園正門前)
入場料 一般2500

主人公の青年が「鷲の羽音島」へ旅立つシーンのスケッチを太田さんが描いてくれました。

 

[contact-form][contact-field label=”Name” type=”name” required=”1″ /][contact-field label=”Email” type=”email” required=”1″ /][contact-field label=”Comment” type=”textarea” required=”1″ /][/contact-form]

聲と弦のあいだに 三重公演

7月14日(日

昨年春に行ったうたとピアノによる『聲と弦のあいだに』を、三重県松坂市で演奏させて頂きます。私が幼少の頃からお世話になっている三重県のジャズピアニストの方が私達の公演を聴いて、一度地元に紹介したいということでお声をかけて頂きました。

イギリス、スコットランド、アイルランドの民謡を私なりに編曲したものばかりです。

ライブハウスでの演奏で、いつもの環境とは違うので、どんな風に受け止めていただけるのか、今からとても楽しみです。

https://youtu.be/4_v6M4Zdlzc