春の弦楽器講習会2022@原村

昨年大変好評だった弦楽器講習会、第二回目は弦楽器演奏における左手の使い方を中心に、アンサンブル形式で講習を行います。

春の弦楽器講習会@原村『いまさら聞けない!!でも知っておくべき弦楽器演奏の基本』
Vol.2「フィンガーリングとは?」

開催日:2022年5月14日(土)~15日(日)場 所:八ヶ岳自然文化園 及び スタジオR

  「楽器と身体の同一化」を目標として昨秋より始まった弦楽器奏者のための講習会、第二回は「左半身からフィンガーリング」をテーマに学びます。「楽器と左手の関係」はブレない身体の支えを前提に「身体、楽器、左手の最適な関係性」を認識し、フィンガーリングの基本を皆さんと共有する二日間になります。ひと昔前のメソードでよく云われた「弦は指で指板を叩くようにしっかりと押さえる」という常識を転換し「可能な限り弦は指で触れるのみ」という観点で講習を行います。

第一回の講習会で課題を残した「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の急速な箇所の押さえ方や、バッハのコンチェルトでの応用、チェロ特有の身体の使い方を研究するチェロアンサンブルなどで合奏形式の練習を行います。無理のない範囲で選択的に受講いただけますので、レベルを問わずお気軽にご参加ください。楽曲の急所難所を乗り越える左手のコツを知っていただくチャンスです。楽しんでご参加ください。第一回に引き続き国内屈指のピリオド弦楽器奏者の島根朋史先生(音楽博士)をお迎えし、全体の講習の他歴史に見る弦楽器奏法の発展を踏まえた興味深いレクチャーもお届けします。
常任講師:丹沢広樹

特別講師:島根朋史

東京藝術大学にて博士号(音楽・チェロ)取得。同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。サティ音楽院(パリ)修了。La Musica Collana首席奏者、サブ・ディレクター。バッハ・コレギウム・ジャパン、弦楽アンサンブルTGSなどメンバー。日本弦楽指導者協会正会員。東京文化会館、 スービズ邸にてリサイタル開催。ソロCD「Les Monologues」は、新聞・雑誌等5誌の推薦盤に 選出された。ヒストリカル/現代のチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを操る三刀流奏者、音楽博士として活躍中。昭和音楽大学非常勤講師。

講座内容: 

目標:「左腕が力まないフォーム」/楽器と左手の接続と安定」/「弦に触れる押さえ方」

5月14日

講義「運指とスラーの考え方の時代による変遷」講師:島根朋史
全体アンサンブル講習① 中高弦講習/低弦講習+チェロアンサンブル①
全体アンサンブル講習②
講師公演「弦楽器のフィンガーリングの歴史をめぐるレクチャーコンサート」
*懇親会(自由参加 参加費別途)

5月15日

中高弦講習/低弦講習+チェロアンサンブル② 分奏練習
全体合奏練習
発表会

開催日:2022年5月14日(土)~15日(日)
場 所:八ヶ岳自然文化園 及び スタジオR

・八ケ岳自然文化園 〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-1613
・スタジオR 〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-1650

時 間:14日  9:30 – 19:00 (コンサート終了後懇親会/自由参加)
15日  9:15 – 16:30

講師 :ヴァイオリン 丹沢広樹   :チェロ 島根朋史
講師コンサート賛助出演:杉本周介 アルピコルド

受講料:2日間 各楽器共通 (コンサート入場料込み)………..20,000円
※ランチ弁当をご希望の方はお申し込みください(別途1000円)

聴講: 14日(コンサート入場料込み) …………………5,000円
15日……………………………………..2,000円

受講について

*定員先着順 申し込み期限5月10日

ヴァイオリン定員…..15名 ヴィオラ定員…8名 チェロ定員…..15名 コントラバス定員…..4名
*課題曲1 W.Aモーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525 2、4楽章
*課題曲2 J.S バッハ作曲「二つのヴァイオリンのための協奏曲」二短調 BWV1043 1楽章
*課題曲3 J.S.バッハ/島根朋史編:「G線上のアリア」(C-Dur版/初級者歓迎)チェロ受講者のみ

※ピッチ a=440 モダン、バロックどちらも可
*コンサート入場料は受講料に含まれています。 
*ランチお弁当をご希望の方はお申し込みください。近隣のレストランもご利用いただけます。

聴講について

楽器指導は受けられませんが、どのレッスン、レクチャーも聴講可能です。
*ランチお弁当(代金別途)を希望される方はお申し込みください。

・新型コロナ感染症の状況によりWS・公演をやむおえず延期または中止とさせていただく場合がございます。

お申し込みはこちらから
お申込みフォーム

・お申し込み後、キャンセルされる場合はお早めにご連絡ください。キャンセル待ちのお客様にご案内させていただきます。当日急な発熱など体調がすぐれない場合はご連絡のうえご静養ください。どちらもキャンセル料はかかりません。

*代金はお申し込み後メールにてお振込先をご案内します。
*課題曲の楽譜はPDFでお送りしますので各自プリントアウトしてご用意ください。

ご不明な点がございましたらムジカロゼッタへお問い合わせください(担当:杉本)

春の公演のご案内【八ヶ岳公演満員御礼】

【八ヶ岳公演満席となりました ありがとうございます】

【平塚公演 残席少々あります】

霞がかった八ヶ岳に緊張の溶けたような風が吹いています。そろそろ空気が春めいてきました。
四月にはリコーダーの名手細岡ゆきさんを招いて歌とリコーダー、オルガンで温かみのあるこじんまりとした公演を計画中です。会場は豊かな響きをもつ文化的な場所、小淵沢のフィリア美術館です。
この公演は細岡さんの活動拠点でもある神奈川の素敵な洋館でも行う予定です。

ゴールデンウィークの初日二日間です。八ヶ岳は木々の芽吹きの頃でしょうか。キリスト教の暦では復活祭後の週末です。
18世紀前半ドイツの人気作曲家ゲオルグ・フィリップ・テレマンが作曲した復活祭後第一主日に演奏されるカンタータ「青銅の城壁の上に」を演奏します。リコーダーのオブリガートを伴い、18世紀のルター派らしいカンタータのスタイルはバッハのカンタータに通じるものがありなかなか聴きごたえがあります。
その他、ヘンデルが詩人バルトルド・ハインリヒ・ブロッケスの詩に音楽をつけた9つのドイツアリアから3曲お送りします。自然の営みの中に神の御業を垣間見る自然讃歌が多く含まれており、リラックスした曲想はこの季節にぴったりと思いました。
テレマン、ヘンデルのそれぞれのリコーダーのためのソナタも挟んで変化に富んだ内容でお送りしたいと思います。

コロナ対策のため定員の制限をしております。ご興味をお持ちいただけましたら
お早めにお問い合わせください。

原謡子 ソプラノ
細岡ゆき バロック・リコーダー
杉本周介 ポジティフオルガン

ムジカロゼッタ古楽コンサート vol.22
「花咲く春の戯れ」
テレマンの慈愛とヘンデルの自然讃歌

【八ヶ岳公演】【定員に達しました ありがとうございます】
4月29日(金・祝)開場14:00  開演14:30
フィリア美術館 (山梨県北杜市小淵沢町)
協力:フィリア美術館

【平塚公演】【残席少々ございます お早めに】
4月30日(土)開場13:30  開演14:00
旧横浜ゴム平塚製造所記念館 八幡山の洋館 神奈川県平塚市

前売 ¥3500
学生 ¥1500
当日 ¥3800 *当日券の有無はお問い合わせください

 

ムジカ・ロゼッタ主催 古楽器と歌うワークショップ Vol.3

「2021 秋の高原でダウランドを歌う会」

開催日 2021年11月26日(金)〜28日(日) 
場所 スタジオ R (八ヶ岳自然文化園正門前)

受講 定員 7名 先着順
受講曲 ダウランド作曲 リュートソングブックより 1または2曲( A=440)
参加費 ¥20,000 
個人レッスン2回、講義2回、そして金子浩先生のリュート伴奏による発表会 
内容 個人レッスン (30分)2枠
特別講義1 講師:金子浩先生、杉本周介先生
「講義内容は未定です」
特別講義2 講師:ジョー・ブライト先生
「ブリティッシュ・イングリッシュの発音と詩の読み解き」 

講師コンサート「晩秋の憂いと優しさ」
歌:原謡子 リュート:金子浩 鑑賞

26日 金曜   10:00 - 17:30 初日ガイダンス・個人レッスン・秋のスペシャル講義1
27日 土曜   10:00 - 17:30 個人レッスン・講師コンサート・秋のスペシャル講義2
28日 日曜   10:00 - 17:30 個人レッスン・受講生発表会

*タイムスケジュール詳細は申し込み後別紙をお送りします
*ランチ(代金別途¥1000)を希望される方はご連絡ください。 
カメリアニコティさんのスペシャルランチ!

聴講希望される方は以下の内容でお申し込みください。
 聴講 参加費 ¥2,000(1日毎)
内容 個人レッスン及びスペシャル講義の聴講
 *講師コンサート(前売り ¥3,500)を希望される方はご連絡ください。

初日ガイダンス・個人レッスン・秋のスペシャル講義1
*ランチ(代金別途¥1000/毎)を希望される方はご連絡ください。
 カメリアニコティさんのスペシャルランチ!

*代金は当日受付にて全て初日にお支払いください
ご不明な点がございましたらムジカロゼッタへお問い合わせください
(代表 原) info@musicarosetta.com 070-4430-0666

暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

暗黒に差す静謐な光
17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集
12月26日(日) 14:00開場 14:30開演
茅野市民館 コンサートホール

原謡子 ソプラノ   品川聖  ヴィオラ・ダ・ガンバ
金子浩 テオルボ/バロックリュート  杉本周介オルガン/チェンバロ
前売一般¥3500 前売ペア¥6500
当日¥3800 高校生以下¥1500

この公演も11月のリュートに引き続き落ち着いた内容です。ちょっと歴史の教科書を開くと16世紀はマルチン・ルターが宗教改革を牽引し、カトリックとは分派したプロテスタントが浸透し始めます。17世紀にはこの勢力とカトリック側の勢力が対立し、宗教戦争が始まります。そこに利権を得ようとした他の国々も参戦し、泥沼化してしまいます。30年戦争と言われています。 “暗黒に差す静謐な光 17世紀ドイツの宗教的コンチェルターテ集” の続きを読む

秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート

晩秋の憂いと優しさ(其の二)
ジョン・ダウランド リュート歌曲集
2021年11月27日(土) 13:30開場  14:00開演
studioR (原村自然文化園正門前)

原謡子  ソプラノ
金子浩  ルネサンス・リュート
杉本周介 イタリアン・ヴァージナル (賛助出演)

リュート伴奏による歌曲の王道とも言える内容です。ジョン・ダウランドは1563年イギリス生まれでエリザベス朝後期を中心に活躍したリュート奏者でした。残されている作品のほとんどはリュートの独奏曲やリュート伴奏の声楽作品であり、 “秋の憂いと優しさ リュート歌曲コンサート” の続きを読む

秋の弦楽器講習会のお知らせ

studioRの弦楽器教室の常任講師である丹沢広樹先生と、チェリストで弦楽器演奏法の博士号を持つ
島根朋史先生による弦楽器講習会を計画しました。今回は弓の使い方の基本を学ぶ者で、
初学者から上級者まで全てのレベルの方に役立つ内容です。

秋の弦楽器講習会@原村

『いまさら聞けない!!でも知っておくべき弦楽器演奏の基本』

Vol.1「ボーイングとは?」
開催日:2021年10月30日(土)~31日(日) 場 所:八ヶ岳自然文化園 及び スタジオR
ムジカロゼッタの弦楽器教室が開講して今年の夏で2周年を迎えます。現在初心者 から上級者の方まで「楽器と体の同一化」を目指して日々学んでいらっしゃいます。 そのような中で、開講3年目を機に次なるステップを見据えて、更なる学びと気づ きの機会と してささやかな講習会を計画しました。常任の講師に加え国内屈指のピ リオド楽器奏者である島根朋史氏(音楽博士)を迎えてすべての弓奏弦楽器を対象 にしたワークショップです。第一回はおろそかになりがちな「ボーイングの基本」 を学術的、実践の両側面から理論的に紐解き、弦楽合奏でボーイングの基本を学ぶ 二日間となります。澄み切った空気に包まれた晩秋の八ヶ岳山麓で、弦楽器を愛す る皆様のご参加をお待ち申し上げております。全レヴェルの弦楽器演奏者に役立つ内 容ですので経験は問いません。お気軽にお問い合わせください。

特別講師:島根朋史 東京藝術大学にて博士号(音楽・チェロ)取得。同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受 賞。サティ音楽院(パリ)修了。La Musica Collana首席奏者、サブ・ディレクター。バッ ハ・コレギウム・ジャパン、弦楽アンサンブルTGSなどメンバー。日本弦楽指導者協会正会 員。東京文化会館、 スービズ邸にてリサイタル開催。ソロCD「Les Monologues」は、新聞・ 雑誌等5誌の推薦盤に 選出された。ヒストリカル/現代のチェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを 操る三刀流奏者、音楽博士として活躍中。昭和音楽大学非常勤講師。


講座内容: 10月30日
合奏レッスン1
講義「弓の歴史(形の変化、流派ごとの奏法)」講師:島根朋史
パートレッスン2
講師公演「弦楽器の弓と歴史をめぐるレクチャーコンサート」
*懇親会(自由参加 参加費別途)

10月31日
講義「ボーイングの基本概論(腕とジョイントと接地点)」講師:丹沢広樹
合奏レッスン3
合奏レッスン4
発表会
常任講師:丹沢広樹


開催日:2021年10月30日(土)~31日(日)
場 所:八ヶ岳自然文化園 及び スタジオR
八ケ岳自然文化園 〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-1613
スタジオR 〒391-0115 長野県諏訪郡原村原山17217-1650

時 間:30日 9:30 ー 19:30 (コンサート終了後懇親会/自由参加) 31日 9:30 ー 16:30
講師 ヴァイオリン 丹沢広樹 チェロ 島根朋史
講師コンサート賛助出演:杉本周介 チェンバロ

受講料:2日間 各楽器共通 (ランチ弁当及びコンサート入場料込み)……….20,000円

聴講: 30日(コンサート入場料込み) ……………………………5,000円
   31日 …………………………………………….2,000円

受講について
*定員先着順 申し込み期限9月末
バイオリン定員…..12名 ビオラ定員…..4名 チェロ定員…..8名 コントラバス定員…..2名

*課題曲1 W.Aモーツァルト作曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K.525 全楽章
*課題曲2 チェロ受講者のみ・初心者も参加可能の簡単なパートあり ヘンデル作曲/島根朋史編曲「オンブラ・マイ・フ」チェロ4重奏版

※ピッチ a=440 モダン、バロックどちらも可
*お弁当2日分、コンサート入場料は受講料に含まれています。

聴講生について 楽器指導は受けられませんが、どのレッスン、レクチャーも聴講可能です。
*ランチお弁当(代金別途)を希望される方はお申し込みください。
(受講生と講師の先生方との交流時間にもなります!)
・新型コロナ感染症の状況によりWS・公演をやむおえず延期または中止とさせていただく場合がございます。
・お申し込み後、キャンセルされる場合はお早めにご連絡ください。
キャンセル待ちのお客様にご案内させていただきます。
当日急な発熱など体調がすぐれない場合はご連絡のうえご静養ください
どちらもキャンセル料はかかりません。

*代金は初日ガイダンス時にお支払いください

ご不明な点がございましたらムジカロゼッタへお問い合わせください(代表 原)

お申し込み
申し込みフォーム: https://forms.gle/k5j7GHfU2pZMbcV78

詳細は「ムジカロゼッタ」HP https://musicarosetta.com

コンサート:ヘンデルの時代に国境を越えた作曲家たち

ムジカ・ロゼッタ 古楽コンサートin八ヶ岳 Vol.18

「ヘンデルの時代の国境を越えた作曲家たち」

茅野市民館 コンサートホール

6月19日(土)18:45開場 19:15開演

ソプラノ:原謡子 バロックヴァイオリン:丹沢広樹

バロックチェロ:島根朋史  リュート:金子浩

チェンバロ:杉本周介

一般前売¥3500  当日¥3800     高校生以下¥1500

ヘンデル公演専用お申し込みフォーム

https://forms.gle/HiNoiTYXAnYyNi76A

久しぶりに本業の分野であるバロック音楽の自主企画をおこないます。生の音を聴いていただける演奏会の開催が難しい時期ではありますが、せっかく開催するのだから演奏家たちがやりたい音楽をやりたい放題やってみよう、そしてお客様にも一緒に楽しんでいただこうという企画です。といってもコンサートには趣旨が必要です。今回はより良い活動の場を求めて国境を越えていった18世紀のフリーランス的な活動をしていた音楽家たちをテーマにしました。ヘンデルはドイツ出身で、若い頃にイタリアで腕を上げ、当時の音楽の消費国イギリスで活躍しました。イタリアのヴァイオリンの奇才ヴェラチーニもロンドンや、ドイツのザクセン選帝侯の居城で活動をしました。これらの作曲家はその名声が国外にも知れ渡っていたということと、そういう場所に出かけていって活動をした方が経済的にも有利だと考えたのでしょう。

今回丹沢広樹さんが独奏に選んだヴェラチーニはフィレンツエの生まれで若くしてヴァイオリンの名手として知られるようになった人物です。ヴァイオリンという楽器を巧みに使い倒して、弦楽器独自の世界観を熱く伝えようとするその作風は、当時としても、今日の私たちの耳にも斬新なものとして受け止められるモノです。

チェロの島根朋史さんが選んだジャコッベ・チェルベットは北イタリア生まれ。ユダヤ系の血を引くチェルヴェットは楽器のコレクターや仲介をしていたとも伝えられています。1739年頃からイギリスに居住して劇場のチェロ奏者として活躍しました。長寿を全うした人物でもあります。その作風は華美になりすぎない芯の太い印象で、それがチェロという楽器の音色ととてもマッチしています。楽器のことを知り尽くしている人物が作曲したという印象をここでも味わうことができます。

原謡子はヘンデルのイタリアン・カンタータを歌います。ヴァイオリンのオブリガート付きのカンタータでとても華やかな印象です。さすがオペラの作曲家ヘンデルが作っただけあって、そのメロディラインの情感の豊かさは他を寄せ付けないほどの高みを感じます。

リュートの金子浩さんはただいま選曲中ですが、バロックリュートのソロを披露してくれることになっています。

いつもお世話になっている茅野市民館でのコンサートですが、感染症の影響で現在のところ客席の定員を三分の一以下の90名様に減らしての公演を予定しています。途中換気を入れたりするなど様々な対策をしての開催ですので、皆様には検温や手指消毒などご協力をいただくこともあるかと思います。こんな時だからこそ安全に音楽を楽しみたいものです。そしてお客様がきた時よりも元気になっていただければ嬉しく思います。

久しぶりの自主企画とあって私たちにとってとても思い入れのある公演になります。ぜひ、皆様と会場でお会いできますことを何よりも楽しみにしています。

 

【新店舗情報】

1年前のゴールデンウィークのオープン時はスタジオはとても賑やかでしたが、今年は静かに鳥の声を聴いています🌿
今月、スタジオRとBARNと並んでひっそりと新店舗Rosettaがオープンします。オープニングイベントもオープンチラシもありません。
Rosettaは音楽、自然な暮らし、学びのある生活を豊かにするショップです。みなさんが気軽に遊びに来てくださるようなお店になるといいなと思っています。

プレオープン 5月15日金曜〜17日日曜の三日間10時-15時

小さな小屋ですので、入店できるのは1、2名様までとなります。
世の中が落ち着くまで、暫くは皆さんとお会いできないかもしれませんが、毎週木曜日〜日曜日にはのんびりと店主 原謡子がお待ちしております。


CD 『パイプオルガンで紡ぐ 定旋律の煌めき』

軽井沢にある御聖体の宣教クララ修道会中軽井沢修道院のオルガンで収録したCDが完成しました。

 このパイプオルガンは山梨県北杜市小淵沢町にある草苅オルガン工房の草苅徹夫氏製作による二段鍵盤+足鍵盤、9ストップという構成の小ぶりなオルガンです。

 昨年製作者とともにこのオルガンの軽微な調整と点検のために軽井沢を訪れました。音を鳴らしてみるとただ美しいだけではない只ならぬ滋味の溢れる(?)音色が礼拝堂に響き渡りました。規模は小さいけれどストップ(音色)の構成が工夫されていて様々な組み合わせの可能性がある素敵な楽器で、すっかり虜になってしまいました。

 修道院という外部との接触が少ない静かな場所にあり、公演を目的としていない礼拝堂なので、このオルガンは製作されてから十年以上経ちますが、いわゆる隠れ名器です。選曲もマーケットに迎合しない、北ドイツ様式で作られているこの楽器の良さが出るもの、私なりのこだわり、などを検討した結果、16世紀から17世紀初頭にアムステルダムで活躍したオルガニスト、スウェーリンク の作品ばかりを収録することにしました。スウェーリンク はドイツオルガン楽派の開祖とも言える人物で、その影響は18世紀のバッハにまで及んでいます。今回の録音では原謡子にテーマとなるそれぞれの歌を冒頭で歌ってもらいました。あるメロディーがオルガンの変奏の中でどういう風に扱われていくのかがよくわかると思います。

 録音では修道院のシスターの皆さんに静かに見守っていただき、集中した三日間の収録を行うことができました。草苅親方も2日目に顔を出してくれて不具合のあったパイプの修理をしてくださいました。本当に良い経験をさせて頂きました。

 録音は編集はしてありますが、音自体はコンデンサーマイクから集音された音に全く手を加えずに収録してありますので、修道院の針葉樹の板が張られた礼拝堂の響きを聞き取ることができます。

 もしご興味をお持ちになられましたら、お送りすることができますのでお気軽にご連絡ください。

CD『パイプオルガンで紡ぐ定旋律の煌めき』

 スウェーリンク  オルガン作品集

収録曲:「ファンタジア」、「我が青春はすでに終わりぬ」「我ライン川に漕ぎ出でて」「主よ平安を与え給え」その他 全7曲 (58分)

オルガン 杉本周介  ソプラノ 原謡子

税込¥2200 (本体¥2000) 送料はこちらで負担します。

オンラインレッスン

音楽教室の全レッスンがオンラインで受講できます。

Wi-Fiの環境とノートパソコン、タブレット、スマートフォンにSkypeが入れられれば、ご自宅でムジカロゼッタのピアノや歌のレッスンが簡単に開始できます。

すでにピアノのレッスンを多くの方に受講いただいていますが、充実した内容のレッスンをご自宅で受けられると大変喜ばれています。チェンバロ、クラヴィコードや歌唱のレッスンも行いますので、お気軽にお問合せください。