ブランデンブルグ協奏曲

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バッハがケーテンの宮廷に勤めていた時に、宮廷が新しいチェンバロを購入したお披露目にチェンバロが派手に動き回る協奏曲をかいたのが
このブランデンブルグ協奏曲第5番だと言われています。
山梨県甲府市のモダンオーケストラにご用命いただき、
大きな編成のオケと第一線でご活躍のソリストのお二人と共演させていただきました。

私の手持ちの楽器では442Hzのモダンピッチに対応できないので、
初期鍵盤楽器製作家の小渕晶男さんに素敵なフランドル様式のチェンバロをお借りしました。
正直ヒストリカルな楽器はモダンオケの音量に負けてしまうのでは?と思っていましたが、
そこそこに音が飛んでいたようです。

いつもの古楽の世界とは違うスケールの大きなモダンの世界を垣間見させていただき、
貴重な経験となりました。

茅野市民館講座

茅野市民館で市民を対象に行われた講座が無事終了しました。
ちょっとマニアックな内容に関心を寄せていただけるのか?と初めは
とても心配でしたが、100名を超えるお客様に最後までとても熱心に
話や演奏を聴いていただけて本当に嬉しかったです。
ご参加いただいた方の一部の方だけでも、
音楽の楽しみ方の選択肢を広げていただくきっかけになれば
とても嬉しいです。
たくさんアンケートにも記入していただいて、
その温かいコメントの数々に励まされました。

そして、何と言っても茅野市民館のスタッフの皆さまにもは
本当に献身的にサポートしていただきました。
素晴らしい機会を与えてくださったことに感謝です。

 

古楽についての講座

いつもお世話になっている茅野市民館の主催事業で、
私の扱っている分野の音楽に関して一般市民の方々を対象にレクチャーと演奏を頼まれました。
地元でこのような啓蒙の機会を与えていただけたことは本当にありがたいことです。
少しでも地域の皆さんにバロック音楽に興味を深めていただけるように、
色々と考えています。

楽譜が読めなくても楽譜を図形のように眺めて
そこから読める線的な特徴を演奏に反映させる
実験などを受講生の皆さんと一緒にやってみようと思います。
あとはバロックの特徴の一つ、「言語としての」音楽について
「言語」を意識すると演奏がどう変わるかを実例を演奏してみるなど、
皆さんと実験したり体験していただく内容です。

私一人では心許ないので、今回は市民館の音響担当の久保げしょさんが
なんと対談相手になってくださいます。
久保さんは音楽についての知識が深く、きっと楽しい対談ができると思います。
私個人の音楽にまつわる経験なども質問されるそうです(これは冷や汗ものですね!)

原謡子も二曲ほど歌ってくれることになっています。

『舞台で音楽家は何を考えるか』
10月12日19:30〜
茅野市民館 マルチホール
入場無料

舞台で音楽家は何を考えるか